西郷輝彦さん、亡くなる前日に歌を…三女の今川宇宙が追悼「胸が張り裂けそうなほど苦しく、悲しいです」
2022年02月21日 19:21
芸能
そして19日、演劇の公演の合間に西郷さんが入院する病院へ駆け付け、病室で対面したときの様子を「父は思ったより顔色が良く、不織布マスク越しに目を合わせてニヤッとすると、酸素マスク越しにニヤッとし返してくれました」と告白。父の耳元で大好きなビートルズの「Let It Be」を流すと、「これこれ。という顔。目がキラキラして、手でリズムを取って、口パクで少し歌ったりして、曲が終わったら酸素マスク越しに手の甲にキスをしてくれました。『これ(酸素マスク)邪魔なんだよ。』というおどけた仕草までして見せてくれて」と喜んでくれという。「そのまま少しまどろんでいたので、『明日も来るからね』と言って、病室を後にしました」と別れの様子をつづった。
翌20日、姉からの電話で西郷さんが亡くなったと知らされたという。「私が到着した頃にはまだ体温も少し残っていて、まるで眠っているようで、呼び掛け続ければまた目を覚ますんじゃないかと思ってしまう程に穏やかな表情でした。母に支えられながら長い戦いを終え、やっと痛みや苦しみから解放されて、安心しているようにも見えました」と最期の様子を明かした今川。「もうあの深く優しい声は聞けないのかと思うと、今は胸が張り裂けそうなほど苦しく、悲しいです。父との沢山の温かい思い出ひとつひとつを噛み締めながら、またお世話になった全ての皆様への感謝の気持ちに包まれながら、今は家族一同静かに過ごしております」と悲しみとともにつづった。
そして「偉大な俳優・歌手であり、芝居や歌や人生について多くを教えてくれた師匠であり、そして何よりも強くて優しくて家族思いな、この世でたった一人の大好きなお父さん。つらくて苦しかったね。最後まで頑張ってくれて本当に本当にありがとう。
世界で一番大好きだよ。あなたの娘に生まれて私は本当に幸せです」と西郷さんへの思いを吐露。「そしてこれからも父という人間を父の出演してきた沢山の素晴らしい作品を父の音楽・歌声を一緒に末長く末長く愛し続けていただければ幸いに思います」とメッセージを送り、文章を結んだ。
西郷さんは1972年に女優の辺見マリ(71)と結婚し、長男とタレントの辺見えみり(45)が誕生。81年に離婚し、90年に一般女性と再婚、今川ら3女に恵まれた。