ウィル・スミスに10年間授賞式出席禁止、アカデミーが処分公表

2022年04月09日 06:00

芸能

ウィル・スミスに10年間授賞式出席禁止、アカデミーが処分公表
米アカデミー賞の授賞式でクリス・ロック(左)を平手打ちしたウィル・スミス(ロイター)
 米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは8日、3月27日に開催した発表・授賞式の壇上でプレゼンターのコメディアン、クリス・ロックを平手打ちした俳優ウィル・スミスに対し、同賞の授賞式を含むアカデミーの関連イベントへの出席を今後10年間禁止する処分を決め、公表した。
 アカデミーは処分について「出演者やゲストの安全を守り、アカデミーの信頼を回復するという大きなゴールに向けた一歩だ」と強調した。授与した主演男優賞は取り消さず、今後のノミネートや受賞の資格も維持される見通し。

 米メディアによると、スミスは8日「決定を尊重し受け入れる」との声明を出した。スミスは騒動を受けアカデミーを退会している。

 授賞式では、脱毛症を公表しているスミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスに向けロックさんが「(映画)『G・I・ジェーン』の『2』が待ち切れない」と発言。同作品は主演のデミ・ムーアの丸刈り姿が話題になった映画で、スミスはステージに上がってロックを平手打ちした。

 スミスはその後も会場にとどまり、映画「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞。翌日、インスタグラムへの投稿で「ジェイダの健康状態に関するジョークは我慢ならず、感情的に反応してしまった」と釈明し、「ロックに謝罪したい」との意向を示した。

 アカデミーは3月末、スミスの懲戒手続きに着手。4月18日に開く理事会で処分が決まる可能性があったが、スミスの退会表明を受け8日に会合を開催した。

 スミスの行為には映画界から非難が巻き起こる一方、脱毛症に苦しむ人たちからはロックの言動を批判する声も上がっている。(共同)
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