小栗旬 NGなしの密着400日「流儀一つもない」弱音連発の末の“マグマ”5・3「プロフェッショナル」
2022年04月17日 10:00
芸能
「撮られたくないものはないです。聞かれたくない質問もないです」――。20年12月の取材スタート初日、小栗はこう言い放った。その言葉通り、自ら建てた稽古場やジムにおける役作り、楽屋や移動の車中まで、カメラをすべて受け入れた。
しかし、ディレクターはすぐに面食らう。「今のオレを撮ってもおもしろくない」「芝居のこだわりなんてない」「流儀一つもない」と弱音を吐き、はぐらかし続ける日々。「常にスポットライトを浴びてきたスター俳優」「尖った強気な男」のイメージは覆された。これほどまでに自分を卑しめる理由は何なのか。
ある日、予期外の出来事を機に、小栗が胸に秘めた思いを口にし始める。これまで決して語らなかった苦悩や葛藤。そして、悲しみや怒り。「オレの中にある“マグマ”、全部伝えてみようと思う」――。「鎌倉殿の13人」の舞台裏にカメラが完全密着したNGなしの真剣勝負。撮影100時間超の長期取材の末、最後の最後に見つけた小栗の流儀とは…。39歳、知られざる等身大の素顔に迫る。