IKKO 「最後まで嫌だった」亡き父の意外な遺品「いつまでたっても親は親で、子供は子供」
2022年04月24日 16:16
芸能
地元でパンの仲卸業をしていた父に、IKKOは嫌悪感を抱いていたことを明かした。「父の生き方が大嫌いでね。何でこんなにペコペコペコペコ頭を下げて、みんなに頭を下げて、こんなに血眼に働いて、こんな生活しかできないんだろう?っていうくらい、父のことが嫌だった」。そんな父は、07年に肝臓がんで死去。父の生き様が投影されたような葬儀だったそうで、「葬儀の時に、父っていろんな人たちに優しくしていたから、人の心の中に父の生き方というのが残ったのかなって思って」と振り返った。
結局、父とは仲違いしたまま永遠の別れとなってしまったIKKO。「最後の最後まで父のことが嫌でね。あの時、優しくしておけば良かったな。だんだん耳も遠くなってくるし、そうすると同じことを何回も言われるし…」とつぶやいた。それでも、今は父の言動が理解できるという。「今考えてみればね、いつまでたっても親は親で、子供は子供だから、父の威厳というのを示したかったのかなと思いますね。その気持ちすら分からなくて、『嫌だな。同じこと何回も何回も…』って思ってましたけどね」。素直になれなかった自分を悔いていた。
父の遺品を整理していると、IKKOが掲載された雑誌や切り抜きなどが大量に出てきたという。「応援してくれててね。お坊さんに言われたのはね、『IKKOさんとお父さんって特殊だけど、亡くなった後にIKKOさんとお父さんの関係値が、心の中で絆が増えていくような気がする』って。そういうこともあるんだなと、実感し始めたんです」と、しみじみ語っていた。