「ちむどんどん」声優・大塚芳忠 朝ドラ初出演&異例の顔出し!担当D&ネット驚喜 山路和弘が一役買った
2022年05月30日 08:15
芸能
朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心胸・心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を手掛ける。今年、本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描く。
第36話は1973年(昭和48年)10月、沖縄から上京した暢子(黒島)が、銀座のイタリア料理店「アッラ・フォンターナ」で修業を始めて1年半。右も左も分からない新人だった暢子も、前菜の一部を任されるようになった。しかし、オーナーの房子(原田美枝子)から突然、衝撃の通告。その内容は…という展開。
暢子が房子の部屋に飲み物を運ぶと、房子は大学教授(大塚)とイタリア史談議中。
教授「おっしゃる通り。その娘が、ナポレオン・ボナパルトの妻。パルマを統治していた時期が…えーっと」
房子「1814年からです」
教授「さすがオーナー、おっしゃる通り。在位30年余り。(暢子に)グラッチェ」
二ツ橋(高嶋政伸)によると、教授の専門は西洋文化史。小学校卒ながら勉強熱心、幅広い見識を持ち、多くの学者と交流。「フォンターナ」は一流の文化人や芸術家が集うサロンになっている。房子の持論は「料理人は料理さえできればいい、はダメ」。地理、歴史、哲学、美術、文学科学などの知識が必要と説いた。暢子はピンと来ていない様子だった。
演出を担当した中野亮平監督は「房子オーナーと大学教授が繰り広げるイタリア史の長台詞をどうしたら面白く聞かせられるか。声の印象的な方にお願いしたいなと考えた時、真っ先に思い浮かんだのが、ずっとご一緒してみたかった声優界のレジェンド・大塚芳忠さんでした。映像にはほとんど出ないことを知りながら、プロフィール写真を見てみると、役柄のイメージにドンピシャな素敵な方…ダメ元でお願いしたところ思いもよらず快諾を頂き、驚喜しました」を起用理由を説明。
「後に聞いたところ、善一役の山路和弘さんと普段から仲が良いそうで“山路が出ているドラマなら”とご出演を決めてくれたそうです。比嘉家にいつも色々なお世話をしてくれる善一さんがサプライズなキャスティングにも一役買ってくれました(笑)」と秘話を明かした。
「朝ドラへのご出演は緊張されたとのことでしたが、収録が始まると流石の存在感で、おなじみのあの声が聞こえると、スタジオ中がニヤニヤしていました。第8週の冒頭にとてもいいアクセントを加えてくださいました」と感謝した。
大塚はアニメ「NARUTO―ナルト―」の自来也役、映画「ショーシャンクの空に」のティム・ロビンスの吹き替え、日本テレビ「真相報道バンキシャ!」のナレーションなど数々の作品で知られる。
SNS上には「ビックリ!顔出しなんて貴重すぎない?」「聞き覚えあるけど、誰だっけと思いながらOP見てたら、まさかの大塚芳忠さん!」「まさか朝ドラで大塚芳忠さんにお目にかかれるとは!まだ鳥肌が止まらない!」などの声が続出。話題を呼んだ。