津田寛治　「模倣犯」での森田芳光監督“秘話”明かす「ちょっと中居くんと一緒に穴掘って、ここで」

　俳優の津田寛治（56）が5日、フジテレビ「なりゆき街道旅」（日曜正午）にゲスト出演。2011年に61歳の若さで亡くなった映画監督、森田芳光さんとの思い出を語った。 　この日は番組MCを務めるお笑いコンビ「ハライチ」の澤部佑（36）、お笑いコンビ「ロッチ」のコカドケンタロウ（43）とともに日本の空の玄関口「成田」を街ブラ。その中で、澤部から“強烈に印象に残っている作品”について尋ねられた。

　すると、津田は「やっぱり『模倣犯』も…」と中居正広主演で2002年に公開され大ヒットした森田監督の映画「模倣犯」の名前を挙げた。「東宝が結構、社を挙げてつくった大作だったんだけども、そのなかで森田監督が自主映画を撮るように、もう本当にね、自分の好きに、小さな世界で撮ってるんですよね。監督の中ではもう自主映画を撮ってる感じだから。“じゃ、津田くん。今度はさ、台本にないけど、こっちからこうやってみて？”とか。“ここで穴を掘るんだけど、これね…あんまり意味ないんだよね。ただ、ちょっと編集の時に使えるかなと思って撮っておきたいからちょっと中居くんと一緒に穴掘って、ここで”とか。そういう撮り方をしてたんですね…。それがまた印象的でしたね」と当時を懐かしんだ。

　森田監督は、北野武監督（75）らとともに津田がデビュー前から「全作見ていた」という憧れの映画監督の一人。「相当厳しい方なんだろうな」と覚悟しての初対面だったが「会うなり“津田くん！やっと会えた！”って握手を求めてきて…。本当に気さくでね。巨匠なのに…っていうところがたくさんありましたよね」とその人柄を偲んでいた。