エポックメーキングな結婚発表 「三四郎ANN0」ディレクター語る(2)

2022年06月28日 05:00

芸能

エポックメーキングな結婚発表 「三四郎ANN0」ディレクター語る(2)
結婚発表の場にラジオを選んだ小宮(ニッポン放送提供) Photo By 提供写真
 中身の薄さが魅力の1つのニッポン放送「三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)」(金曜深夜3・00)は、“大跳ねする回”もある。金子司ディレクターは「結婚発表回はまさにそうですね」と話す。
 今年2月に小宮浩信(38)は番組内で突然、結婚を報告。恋人との熱愛を以前スクープされた話を相方の相田周二(39)にいじられ「その時は彼女ね。もう結婚したから嫁だけど」とさらりと発表。これにはリスナーが騒然。小宮は既に何人かの芸人仲間たちには報告済みで、そのときのエピソードも披露した。事前に何も知らされていなかった相田は「すごい」を連呼。驚きを隠せずに、うろたえていた。

 かねてから小宮は「自分にとっての優先順位は、テレビ、CM、Web、ライブ、雑誌などの紙媒体、ラジオ、の順」と、ラジオを下に見て「ラジオでの結婚報告はダサい」と発言していた。だが、いざ結婚したとなると、ラジオを発表の場に選択。

 ラジオでの発表の数日前、入籍直前に三四郎のマネージャーから報告を受けた金子氏。実は、その日、別仕事で局内に来ていた小宮と一度挨拶をしており、「その時はそんなそぶり全くなかったんですよ」と回顧した。

 そこからしばらくして、同じく局内に来てたマネージャーから、ただならぬ様子で「お話があります」と電話があり、局内の人目がつかないところで“小宮結婚”を知らされたという。金子氏は「え~!ってなりました」とその当時の驚きを表現した。同時に「小宮さんがラジオを思ってくれることが伝わり、嬉しかった」と笑顔を見せた。

 放送に向け「相田さんには教えない方が良い」となったといい「普段はしない準備をこの回だけは特別に行いました」と振り返った。結果、相田の生のリアクションもリスナーに届いて「エポックメーキングな回」(金子氏)が生まれた。

 ほかにも、中身のないと思われた話題が大きく展開されるケースがある。五輪の開会式で話題となるトンガの旗手、“テカテカ男”ことピタ・タウファトファ(38)を番組内で話題に出していたことで、東京五輪の開会式の時間帯にTwitterで「#三四郎ANN0」がまさかのトレンド入り。

 相田が米ドラマ「プリズン・ブレイク」を鑑賞したことをトークした回では、放送が「プリズン・ブレイク」色に染まった。因果関係は不明だが、その数日後のタイミングで動画配信大手「ネットフリックス」で同ドラマが配信開始される次第となり、ちょっとしたお祭り騒ぎとなった。

 同じく相田が俳優の阿部寛(58)の主演ドラマにハマったことをきっかけに、TBS「ドラゴン桜」やフジテレビ系「結婚できない男」をモチーフにしたコーナーを設けていた。それが講じてか、それぞれの続編「まだ結婚できない男」と「ドラゴン桜2」に相田は出演することになった。「ドラゴン桜2」には小宮も登場し、コンビ揃っての“阿部ドラマ”への出演にリスナーは沸き立った。

 この番組は「基本は中身がない」(金子氏)が、時々、番組の枠をも超える勢いの“場外ホームラン”を生み出すことがある。そのギャップがリスナーを一層惹きつけている。(続く)
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