旧統一教会の元信者が当時の内情告白 橋本五郎氏「だからってあの銃撃に理由があるとなってはダメ」
2022年07月14日 17:47
芸能
多田氏は1987年、大学4年時に友人を通じて旧統一教会に入信、96年に脱退。入信のきっかけは友人に「バレーボールに来ないか」と誘われたことだった。バレーの後に「自己啓発の勉強をしているけど来ない?」と言われ同行。実は教団の教義だったビデオを鑑賞後、カウンセリングで感想文を書かされ、少しずつ教義を刷り込まれたという。
司会の宮根誠司が「バレーに誘われるっていうのはハードルが低い」と指摘すると、多田氏は「その友人はテニス仲間だった。スポーツ好きの私の場合、バレーなら誘えるとなったんでしょうね」と推測。自己啓発についても「当時、就職不安を抱えていたのが利用されたのでは」と振り返った。
入信後は毎日のように献金を求められ、「金のない学生は金のある人を誘え、と言われた」と告白。厳しいノルマもあったと語り「一日中お金集めをした」と回想した。
山上容疑者の凶行には、「僕が教団をやめるきっかけは家族だった。彼の場合は母が信者で相談する場所がない。僕のように教団をやめて相談を受けられる専門家や弁護士もいる。誰かと話すことで違う道が見えたかもしれない」と話した。
ただ、読売新聞特別編集委員・橋本五郎氏は当時の教団の内情を受け止めた上で、「だからって、あの銃撃も理由がある話だとなったらダメなんです。そこは分けて考えないといけない」と語気を強めた。
旧統一教会は12日、安倍元首相の事件を受けて会見し「破綻している家庭に対してさらに献金を追いやる指導はない」「2009年以降献金トラブルはない」などと主張。全国霊感商法対策弁護士連絡会は翌13日、同教団の会見の内容が「あまりに事実に反する」として会見。主張が真っ向から対立している。