TKO木本 出資者に優先順位つけ“ごちゃまぜ返金”、投資した1人から既に2億円返る

2022年07月30日 05:31

芸能

TKO木本 出資者に優先順位つけ“ごちゃまぜ返金”、投資した1人から既に2億円返る
「TKO」の木本武宏
 お笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)の巨額投資トラブルで、出資先の投資家2人のうち1人から木本に2億円が返金されていたことが29日、分かった。木本や友人のタレントらはこの投資家Aに総額3億5000万円を出資していた。一方、もう1人の投資家Bには同2億5000万円を出資したが、これまで返金がないという。また、木本がAから返金された2億円を使い、A、Bの両方の出資者に返金していたことが判明。金の流れが複雑化している。
 スポニチ本紙の取材では、Aは会社社長。海外の土地や不動産に投資していたとみられる。複数の関係者によると、木本やその知人らから約3億5000万円の出資を受けていたという。事情を知る関係者は「Aが音信不通になったことはない。木本さんともずっと連絡が取れている」と説明。今回のトラブルが発覚した後も「木本さんの求めに応じて、既に2億円を返金したそうです。不動産投資のためすぐに現金化するのが難しく、全額返金とはなっていないが、この先も返金していく予定と聞いている」と明らかにした。

 一方、Bは20代の男性で「デイトレーダーのような若者」(Bを知る関係者)。外国為替証拠金取引(FX)で運用していたとみられ、Bの知人は「数年前にかなりの額のもうけを出したので、仲間内で“天才トレーダー”ともてはやされていた」。木本らから約2億5000万円を預かっていたが、昨年から出資者への配当金が滞り、木本とも連絡が取れなくなっていた。返金についても「現時点でゼロと聞いている」(関係者)という。

 現在分かっているAとBへの木本周辺からの出資金は約6億円。今回のトラブルの総額は7億円以上とされており、まだ明らかになっていない金のやりとりなどがあった可能性もある。

 Aから2億円は返金されたが、その後の金の流れを複雑化させたのが木本の動きだ。関係者は「Aから返金された2億円は、Aに出資した人に分配して返すのが筋。しかし、木本さんはAだけでなくBへ出資した人も加えて出資者に優先順位をつけて、2億円を分配したそうです。Aに出資したのに返金されない人もおり、金の流れがややこしくなっている」と明らかにした。

 A、Bはいずれも金融庁に登録していない無登録業者。関係者は「投資に関しては木本さんも含めて3人とも素人だった。それなのに巨額の投資をしてしまったことで、トラブルを引き起こしたのでは」と話している。

 現在はA、Bともに代理人の弁護士を立てており、木本の代理人と返金について協議している。木本側は刑事、民事の両面で訴訟も検討している。また、木本が投資家を紹介した知人らへの返金状況について、木本の個人事務所は「週明けにも運用の状況などを説明する」としており、全容解明が待たれる。

 《BS11の木本MC番組終了》木本がMCを務めていたBS11の番組「アプリ学院!」の放送が終了したことが29日、分かった。番組公式サイトで「番組の放送は終了いたしました」と発表された。19日の放送では「6月17日に収録されたもの」と不自然なテロップが入り、26日の放送は休止となっていた。

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