松原耕二キャスター 政府の原発新増設への方針転換に「世界有数の地震大国であることを忘れてはいけない」
2022年08月28日 10:17
芸能
松原氏は「大きな背景にはウクライナ(へのロシアの侵攻)で電力不足ということが叫ばれた。その中で“原発動かさなきゃだめだよね”という声が物凄く産業界含めて上がってたということが大きかったと思うんですが、ただ電力不足がなぜ起きたか、その本質を考えると、福島第1原発の後に1回全部止めた。でもせっかく(原発が)あるから動かそうよと。やっぱり原発だよねという考えが消えなかった。それに固執したからこそ再生エネルギーの開発が遅れたわけですよね、欧州に比べると大きく。これが電力不足の本質なんだと思う」と指摘した。
そして、「それなのに今、原発に戻ろうよというのは議論のすり替えのように思えます。確かに原発廃炉のためにも原子力を残すことはとても大事だと思う。だからといって新設までということになると、これは原発事故を経験した前に戻ることだと思う」と言い、東日本大震災について触れ「私も取材しましたけど、本当に思い出すとあの時、東日本壊滅のほとんど手前まで本当に行ってるんですよね。本当によくぞそうならなかったと今でも思います。だから喉もと過ぎれば、ではなくて、日本は世界有数の地震大国であることを忘れてはいけないんだと思います」と自身の考えを述べた。