武田鉄矢 初出演映画で目にした主演の超大物俳優のラストシーンへの思い 「4、5日動かないんだから」
2022年09月11日 17:40
芸能
その後、俳優になったきっかけを聞かれた武田は「暗い、5000円の皿洗いのバイトの翌年、すぐです。えれえ所から仕事が来たんですよ。“映画に出ませんか”っていう。それが『幸福の黄色いハンカチ』っていう」と告白した。
武田は高倉健さん(2014年死去)主演の同映画について「ラストに黄色い旗があがってるっていうラストシーンがあるんだけど、あれ、4日か5日かかかってるのよ」と明かし、「むしろ青空が出なくてさ。監督の山田(洋次氏)が粘られてね、もうこっちは疲れ切ってさ」と回顧した。
「もうずーっと待ってる。現場の横の炭鉱の人のためのおうちがあるんで、我々はそこに上がり込んで桃井(かおり)と2人で“ストーブだー”ってあたりながら“晴れるわけないっちゃん”って」とボヤいていたという。だが高倉さんについて武田は「凄いんだよ。次の“よーい、ハイ”で歩き出すんだ。その背中を撮りたいの。そのファーストポジションの×のところに立ってんのよ。男高倉。4日、5日(撮影中は)動かないんだから」と明かした。
MCの「極楽とんぼ」加藤浩次が「絶対ウソでしょ、それ」とツッコんでも武田は「とにかく毎朝指定された×のところに立ち続けるのよ」と力説。「8時には立っておられてたから、昼前に行って、“ちょっと休みませんか、温かくしてますよ。お茶も入れますから、どうぞ”とかって言っても、静かに健さんは“うん、今あったかい所へ行くと、気持ちが切れちゃうんだよ”って」と話したと続けた。
加藤が「そうか、あのシーンはそういう…」と話せば、「サバンナ」の高橋茂雄も「それ聞いてもう1回見たらあの映画、また別の味わいが、めちゃくちゃ面白いですね」と感動していた。