橋下徹氏「国葬というからには全国民が弔意を示すべき」 今後は「しっかり議論してほしい」

2022年09月28日 13:29

芸能

橋下徹氏「国葬というからには全国民が弔意を示すべき」 今後は「しっかり議論してほしい」
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏 Photo By スポニチ
 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が28日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。27日に日本武道館(東京都千代田区)で営まれた安倍晋三元首相の国葬について言及した。
 国葬を巡るプロセスに問題があると指摘していた橋下氏は、国葬について「安倍元首相に対する評価の話だけではなく、国に関わる背骨の話だと思っています」と私見。「国のために貢献した人の死をどう悼むのか、また国の責任で命を奪われた人の死をどう悼むのか。これを日本は戦後77年間、全く考えてこなかったんです。第二次世界大戦で敗戦し、ある意味軍国主義の復活を阻もうという理由もあり国葬令が廃止になり、靖国神社も宗教法人に責任を委ねるような形になりました」と指摘し「日本には大喪の礼という国葬があります。ただし戦没者追悼式は政府主催なんですよね。また日本のために命を落とした兵士を祀る施設というのはいち宗教法人に任せっきりなんです。これは国の背骨がないと思いますよ。国のために貢献した人をどう悼むか。国の責任で命を奪われた方をどう悼むか。もう一度、しっかり議論すべきだと思います」と語った。

 続けて「国葬というからには、全国民が弔意を示すべき」と持論を展開。「強制はだめです、でも、呼びかけをするくらいのことをしなくてはいけない。しかし呼びかけをしようと思えば内閣の決定だけではできません。全国民に弔意を呼び掛けるために、どういうプロセスが必要なのか。僕の持論は、国事行為だという立場なんですが、こういうことを含めてしっかり議論してほしいです」と呼びかけた。

 橋下氏の熱弁を受けMCの谷原章介は、「さまざまなことを先送りにしてきたそのつけが今回の国葬で一気に膨れ上がったという感じもあります。国葬に反対される方の中には弔意の強制に反対する方もいましたが、強制されていないからこそああやってデモで声を上げられるんじゃないかと僕は思う」と私見。これには橋下氏も「そうです。だから今回は強制でも何でもないです」と同意し「だから岸田さんは強制をしないと言ったがゆえに、僕はその時点で国葬ではないと思いました。これは内閣葬だなと。だから物理的に強制はできないけども…これは僕の持論ですけども、国葬という限りは呼びかけくらいはやるべきだと僕は思います」と主張した。

 谷原も「堂々と呼びかけができる環境を整えなかったことが今回の問題につながっている気がします」とうなずいた。
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