テレ東　国葬“裏特番”で示した新たなスタイル　ニュースサイトをYouTube配信、急上昇ランク2位

　東京都千代田区の日本武道館で27日に行われた安倍晋三元首相の国葬から一夜明けた28日、テレビ東京が生放送した“裏特番”がYouTubeの急上昇ランクで一時2位をマークするなど反響が広がった。 　“裏特番”はYouTubeとも連動しているニュースサイト「テレ東BIZ」で午後2時からの式典を生配信したもの。同局地上波がセントバーナード犬と家族が繰り広げる米コメディー映画「ベートーベン」を放送する中で、こちらは式典の生中継とともに同局官邸キャップの篠原裕明氏（41）がスタジオから解説を行った。篠原氏は名物記者。「テレ東BIZ」で随時アップしている政治解説動画が300万回を超える再生回数を叩き出すなど、分かりやすさと独自の視点で多くの視聴者の支持を得ている。

　国葬では、天皇、皇后両陛下と上皇ご夫妻が使者として側近を派遣されたことについて、天皇陛下の「勅使」、皇后さまの「皇后宮使」などの言葉を分かりやすく解説。また、野党の対応などもボードを使って独自取材による生の声を交えながら説明した。視聴者からは「安定した解説だった」「ポイントを捉えていて良かった」などの声が上がった。

　テレビ関係者は「解説を式典の前後にまとめ、式の最中は最小限にしたことで、式典自体をしっかり見たい人にも、解説を聞きたい人にも双方に好評だったようだ」と話している。

　独自路線で幅広い内容の番組を伝えているテレ東。選挙特番以外の政治の場面でも新たなスタイルを示した。