戸田恵梨香 「私は憑依型じゃない」自身と役が一体化した「最初で最後」の作品「本当に生きちゃったな」

2022年11月21日 14:31

芸能

戸田恵梨香 「私は憑依型じゃない」自身と役が一体化した「最初で最後」の作品「本当に生きちゃったな」
戸田恵梨香 Photo By スポニチ
 女優の戸田恵梨香(34)が20日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)の対談企画「インタビュアー林修」に出演。自身と役が一体化した「最初で最後」の作品を明かした。
 同局の「大恋愛~僕を忘れる君と」(2018年)は、病気で記憶をなくしていく女性を演じ、ムロツヨシとの夫婦役は大きな反響を呼んだ。

 同作について「ムロツヨシさんとどういうタッチでお芝居をしようかって一番最初に話して“いかに自然にできるか挑戦しよう”って言ってスタートした」と戸田。「私は憑依型じゃないんです。自分の中で、その芝居をする時に“きっとこう動くな”とか、イメージができないと覚えられないんですよ。これだったら成立するっていうのが腑に落ちてようやく練習を終える。理屈があって、現場でようやく感情を乗っける、みたいな感じなので、不器用な役者なんですけど、この『大恋愛』に関しては、役との境目が自分自身分からない入り方を始めていました」と今までにはない役作りをしたと明かした。

 「だいたい、いつも“今から泣き芝居だ。泣けるかな”って緊張とかするんですけど、“こっちから涙流したほうがいいな”とか、そういう計算のもとで考えながらやっているんですけど、計算が全く何もできなかった。そういう(泣く)シーンになると、何も準備してなくても、お芝居をしてたら勝手に出てきちゃう、みたいな」と続けた。

 自身と役が一体化する瞬間を味わったといい、「役者さんが“その役を生きることができた!”ってよく言うけど、“何がなんですか?”と思ってたんです。“どういう意味なんだろう”って、ずっと疑問に思ってたんですけど、『大恋愛』に関しては本当に生きちゃったなって感覚でした。生かされたというか」と戸田。「すごい嬉しかったのが、ドラマのカメラマンに“ドキュメンタリー撮ってるみたいだった”って(言われた)。それは嬉しかったし、最初で最後です、今のところ。その境地に入ったのは、その後もないです」と言い切った。
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