「鎌倉殿の13人」最終回14・8% M―1裏健闘!期間平均12・7%「青天」下回るもトレンド1位連発
2022年12月19日 09:00
芸能
大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。
「真田丸」に続き「Yahoo!検索大賞」(14年創設)のドラマ部門を受賞。総合ネットセキュリティー企業「イー・ガーディアン」が選ぶ「SNS流行語大賞」のテレビ・映画部門も獲得した。
配信全盛時代となり「リアルタイムの世帯視聴率」は急低下。ゴールデン帯(午後7~10時)の総世帯視聴率(HUT、関東地区)は、
2021年(21年1月4日~22年1月2日)=58・0%
2022年(22年1月3日~22年12月13日)=52・9%
と5・1ポイントも激減している。これに伴い、全番組の数字が低下。その中にあって、「鎌倉殿の13人」は特に若年層においてNHKプラス・NHKオンデマンドによる視聴が急増した。また、午後6時からのBSプレミアムを見る大河ファンも多い。
なお、個人視聴率は最終回が8・9%、期間平均が7・6%。
日本三大仇討ちの一つ「曽我兄弟の仇討ち」(曽我事件)は「敵討ちを装った謀反ではなく、謀反を装った敵討ち」など、歴史への深い造詣をベースに、三谷氏が史実と創作を鮮やかなまでに融合。“神回”“三谷マジック”“神がかる新解釈”の連発に、歴史ファンからも唸る声が相次いだ。
源頼朝亡き後の苛烈なパワーゲームも、史実というネタバレがありながら予測不能の展開の連続。米の勘定が向いていたはずの伊豆の小豪族の次男坊から“漆黒の執権”への義時の変化を、小栗が見事に体現。巧みな演出や各キャストの熱演も相まって「大河最高傑作」の呼び声も高い。
最終回は「報いの時」。北条義時(小栗)は北条泰時(坂口健太郎)を鎌倉方の総大将に据え、朝廷との“最終決戦”「承久の乱」(1221年、承久3年)に勝利。後鳥羽上皇(尾上松也)を隠岐島へ流罪とした。3年後、義時は体調不良に。北条政子(小池栄子)と対峙したラストシーンは13分。壮絶な最期が描かれた。