【紅白】加山雄三、紅白でステージ活動に別れ 大海原思わせる舞台で「海 その愛」 黒柳徹子が別れ惜しむ
2022年12月31日 22:12
芸能
ゲスト審査員の黒柳徹子が「素晴らしかったです。若大将ー」と叫んだあと「でも、もうこれで終わりなんて残念。もっと歌ってほしかった」と惜しんだ。これに加山は「いや、もういいよ」と笑みを浮かべて会場を笑わせた。
1961年、「夜の太陽」でレコードデビューし、音楽活動を始めてから60年以上が過ぎた。近年は病や悲しい出来事との闘い。18年、相棒の光進丸の火災による消失や、19年には軽度の脳こうそく、20年にも軽度の小脳出血を患った。29日の囲み取材では、話しぶりにわずかに後遺症を感じさせたが、数々の困難に立ち向かう姿は、人々の心に多くを語りかけてきた。
今月9日、豪華客船「飛鳥2」で船上ライブを開催。これが最後のステージになるはずだったが、節目の年の締めくくりに紅白のオファーが舞い込んだ。「うれしいやら、こんな俺でいいのかと、いつも反省している。これでいいのかな?と」。常に自分と向き合いながらも、「精いっぱいやろう。それしかない」と、覚悟を決めて立った舞台だった。
コンサート活動からは今年で“卒業”だが、音楽活動自体は今後も続けるつもりだ。囲み取材では「音楽は生涯の親友」と、音楽と添い遂げる覚悟を示していた。
73回目を迎えた今年の紅白は、改修工事を終えたNHKホールで2年ぶりに開催。同所での有観客での開催は、3年ぶりとなった。司会は大泉洋(3年連続)と橋本環奈(初)桑子真帆アナウンサー(2年ぶり4度目)。スペシャルナビゲーターとして「嵐」の櫻井翔も参加した。
ゲスト審査員は「嵐」松本潤、プロフィギュアスケーター羽生結弦さん、プロ野球ヤクルト村上宗隆内野手、サッカー日本代表森保一監督、女優・芦田愛菜、黒柳徹子、福原遥、歌舞伎俳優・坂東彌十郎、アーティスト西村宏堂、新国立劇場舞踊芸術監督の吉田都氏。テーマは「LOVE&PEACE―みんなでシェア!―」。