「モンブランショコラ」が「はにたん最中」に挑戦状　王将戦第2局高槻「おやつ決戦」熱い火花

 【第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第2局 （ 2023年1月21日    大阪府高槻市「山水館」 ）】 新関西将棋会館の移転先に決まっている高槻市は、市役所に将棋のまち推進課を作るなど「将棋のまち」として知名度アップを進めている。王将戦開催は5回目で、毎年注目されるのが「おやつ」だ。今回は新たに2店が候補入りし、盤上の戦いとはひと味違った熱い火花が散りそうだ。 　市内の洋和菓子8店と対局場の山水館の1品を加えた9品が提供リスト入り。その中には昨年、藤井が注文し、1日で300個と販売数が10倍に跳ね上がったという「はにたん最中」も名を連ねた。高槻市のマスコットキャラクター・はにたんの形の最中だ。

　製造元「薩喜庵」によると、今回は新開発のほうじ茶あんを投入。味には自信があるといい、丸野裕志店長は「コーヒーにも合います。まずは食べていただければ」と再オーダーに自信を見せる。

　一方、新たにリストに加わった「パティスリー遊心」は、市内に巨大工場のある明治製菓から取り寄せたマロン風味チョコを使ったケーキ「モンブランショコラ」で勝負。昨年のクリスマスに初めて販売して人気となり「頼んでもらえたらいいですが」と祈っている。“おやつ決戦”の行方やいかに？

　≪リスト入り9品≫
　◇パティスリー遊心「モンブランショコラ」　なめらかな栗のムースとチョコレートムースの2層仕立て。食感のアクセントに栗の渋皮煮をサンドしています。栗もチョコレートも味わえるぜいたくなケーキ

　◇薩喜庵「はにたん最中」　「はにたん」セレクションの1つ。サクサク感が格別で、絶品の自家製粒あんを挟んだものがオリジナル。今回はほうじ茶あんを投入。他にミカンあんも。

　◇ララショコラ「チョコレートと焼き菓子のアフタヌーンティーセット」　いろいろな味のチョコレートやサクサクなサブレ、フィナンシェを楽しく並べました。ポリフェノールたっぷりなもみじのハーブティーとセットで

　◇雲の間「キャラメルナッツタルト」　キャラメル好きな店主がその歯応えと、4種のナッツ（アーモンド、クルミ、ヘーゼルナッツ、カシューナッツ）の風味と分量のバランスにこだわって作った自慢の焼きタルト

　◇ベルジュお菓子の木「雪うさぎ」　冬うさぎが雪に潜ってかくれんぼしているようなデザインのかわいいケーキ。味はラズベリーチョコレートクリームを使用した創業35年の店自慢の逸品です

　◇花菓蔵「はにたんどら焼き」　「はにたん」セレクションの1つ。かわいい焼き印に加え、バラエティーに富んだ味も魅力的。今回はその中から粒あん、カスタードクリームの2種

　◇井づつ「槻（つき）っ子」　「はにたん」セレクションの1つ。店の代表銘菓「高槻城」の小型版に型押ししています

　◇山水館「摂津峡地玉子プリン」　対局場になっている旅館のオリジナル。地元農家が育んだ希少な摂津峡地玉子を用いた少し懐かしい風味にとりこになります

　◇幸春「東雲納豆とアイスクリーム」　濃厚な抹茶とバニラアイス、さらに丹精込めて作った甘納豆の相性は抜群。アイスの上にたっぷりトッピングして召し上がれ。溶けてもおいしくいただけます