AKB48岡田奈々4・2卒業公演　ソロツアー初日に発表「最終活動日まで悔いなく」

　AKB48の岡田奈々（25）が27日、自身初のソロツアーを福岡市の老舗ライブハウス「ドラムロゴス」でスタートさせた。昨年11月に卒業を表明しており、この日は4月2日に東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行うことを発表。前日の同1日には地元の神奈川県民ホールで単独ライブという花道も用意された。 　ツアーの曲目はバンド演奏にアレンジされた48グループ関連の楽曲で全編構成。2012年7月の劇場デビューから約10年半在籍したグループへの感謝の気持ちを込めて自ら選曲した。「自分らしい心の旗を掲げて、“ありがとう”という感謝を伝えてから去ろうという気持ちで（曲目を）考えた」。そんな心境を表すように、髪色も原点回帰を思わせる黒髪だった。

　福岡を拠点とするHKT48から秋吉優花（22）をゲストに迎えてデュエットするなど21曲を約1時間40分にわたり熱唱。トークでは、開演前に福岡のソウルフード「むっちゃん万十」と「めんたい重」を食べて英気を養ったことを明かし、約500人の観客を沸かせた。

　場内はマスク着用などを条件に「声出し」が解禁され、本編終了後には客席から「アンコール」が響いた。岡田は「久しぶりのアンコールを聞いて凄いびっくりした。最初に言ってくれた人、勇気がいったでしょう」と呼びかけた。

　終盤には「私の最終活動日が決定しました」と報告し、卒業スケジュールも明らかにした。「最終活動日までAKBの一員として悔いなく精一杯活動していきたい」と意気込んだ。

　昨年11月、週刊誌に俳優との交際が報じられ、厳しい声も浴びる中、地道にボイストレーニングを続けてきた。最終盤、AKBの人気バラード曲「あなたがいてくれたから」を情感たっぷりに歌い上げると、客席の涙に誘われて岡田も感極まって歌声を震わせた。

　卒業後の進路として見据えるのはソロアーティスト。目標は日本武道館での公演だ。その夢をかなえるため、来月26日の東京公演まで7都市8公演のツアーが試金石となる。