藤井聡太王将、髪切ってさっぱり!「家族旅行以来」の金沢で王将戦第3局 羽生九段は「中身ある将棋を」
2023年01月27日 19:07
芸能
対する羽生は「ここ数日は天気が崩れ気味で移動が心配でしたが、車内から雪景色を見て、金沢に行くんだなと思った」と話す。1月から始まった今シリーズは、早くも第3局。「移動して対局して、また移動。あっという間に時間が過ぎるけど充実した時間が過ごせてるのかな。皆さんのご期待に添えるような、中身のある将棋を指せたら」と力を込めた。
前夜祭では、昨年12月25日に開かれた「第72期ALSOK杯王将戦金沢対局開催記念 Xmas子供将棋大会」の表彰式も実施。藤井が賞状を読み上げようとした際には、マイクの高さが合っていない状態で話し出してしまい、音が入らないというハプニングも。これには藤井も苦笑、そして会場を訪れたファンは笑いに包まれた。さらに受賞者との記念撮影の時には羽生が、子供たちの持つ賞状、そしてテレビカメラの位置を優しく指示。両者ともに温かい人柄が見られる一幕となった。
史上最年少5冠の若武者と永世7冠の資格を持つレジェンドによる世紀の対決。藤井が先勝して迎えた第2局では、先手番の羽生の深い研究が光った。相掛かりの出だしから、互いの出方を見つつ慎重な駒組みが続く。穏やかな進行になるかと思われたが、羽生が指した45手目▲2五飛以降、流れが一気に急速に。59手目には▲8二金の絶妙手も飛び出し、攻めをつなぐ羽生。受けの力が求められる展開になった藤井は74手目△7七銀で攻めに転じ勝負に出たものの、羽生が落ち着いた指し回しで回避。羽生が反撃の1勝をつかみ取り、1勝1敗のタイに戻した。
振り出しに戻った第3局では、どのような戦いが繰り広げられるのか。しんしんと降り積もる雪をも溶かす、熱い勝負になりそうだ。