強烈な圧の取材で助けられた“鮎川弁” 最愛のシーナさんと天国でセッションを
2023年01月31日 05:30
芸能
新型コロナの感染拡大で20、21年と無観客での開催を余儀なくされたロックフェス。3年ぶりの有観客ライブに鮎川さんは「ロックを好きなやつはこのコンサートに物凄く思い出がある。“俺はいついつ行った”とか自慢したりしてね。50年を楽しみに、待っとってくれとるやろね」と黒眼鏡の奥の瞳を細めた。楽しみにしていた節目の50回開催。昨年12月21日に出演者が渋谷で行ったビラ配りも欠席し、大みそかに備えたが、出演はかなわなかった。
最愛の妻で音楽のパートナーだったシーナさんが逝ったのは15年2月14日。同18日の通夜で「僕は、シーナがネジを巻いたら踊る人形やった。これからは自分で回さなきゃね…」と寂しそうに語っていたが、今ごろは天国でセッションしているに違いない。堺雅人と共演した映画「ジャージの二人」の父親役など、俳優としても忘れがたい。合掌。(文化社会部編集委員・佐藤 雅昭)