春風亭一之輔 「笑点」へのまじめな思い「あの時間帯に落語家が大勢で何十年も…奇跡みたいな」
2023年02月05日 19:56
芸能
前身番組の「金曜夜席」から、放送日や番組名を変えながら60年近くも親しまれてきた演芸番組。一之輔は「僕も小さいころから見てましたからね。『笑点』って、あの時間帯に落語家が着物を着て大勢で出ているというのが何十年も続いているっていうのは、奇跡みたいな」と、番組への思いを語った。
現在はブームになりつつあるが、一時は落語の下火になったこともあった。「そういう時も落語家という存在を日本中に認知させてくれている番組ですから。噺(はなし)家として、恩返しみたいな意味もあるかな。恩を返せればいいですけどね」と、内に秘めた思いを語った。
大喜利を見た人々が、落語へ興味を広げることを期待しているという。「出ている人たちは、落語をやると大喜利よりもっとおもしろい人たちですので。落語をしゃべっているところもぜひ、見てもらいたいなと思いますね」。また「『笑点』で止まっている人がいますからね。落語会に行くと、座布団が横にずらっと並んでいる時がありますから。1人で行くって言って(いるのに)、『笑点』にも出てねえし。勘弁してくれよ…」と、笑わせていた。