藤井王将、現行制度初の同一年度「一般棋戦全制覇」王手…残すはNHK杯 渡辺名人に快勝、朝日杯4度目V
2023年02月24日 04:44
芸能
「結構簡単な詰まし方を逃してしまった…」と頭を抱える豊島。大どんでん返しを実現させた藤井も「最後の最後まで苦しい将棋でした」と息をつく。
振り返ってみれば朝日杯、初登場となった1月15日の本戦トーナメント1回戦(対阿久津主税八段)、そして同日の準々決勝(対増田康宏六段)ともに劣勢から逆転して白星をつかんでいた。対照的に決勝の渡辺戦はきれいな「藤井曲線」を描いての快勝劇。なんとも皮肉だ。
「今回の朝日杯は内容的にミスが多かった。反省点をしっかり振り返って、来期はより良い将棋を指せるようにしたい」
これで出場資格のある一般棋戦は、銀河戦、JT杯に続き3大会で優勝。残るNHK杯も4強に進んでおり、現行制度初の同一年度の「一般棋戦全制覇」に王手をかけた。朝日杯そのものも6度目の出場で4度目のV。先手番での連勝も26に伸びている(未放映対局は除く)。羽生善治九段(52)と対局中の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)第5局島根開催に向けて、24日に現地入りする。