フジ軽部アナ “朝の顔”30年 生放送の緊張感を解放する方法とは… 蝶ネクタイ外しオンオフ切り替え

2023年03月05日 08:30

芸能

フジ軽部アナ “朝の顔”30年 生放送の緊張感を解放する方法とは… 蝶ネクタイ外しオンオフ切り替え
アロハシャツについて語った軽部真一アナウンサー(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【夢中論】フジテレビの軽部真一アナウンサー(60)は約30年間、同局の“朝の顔”を務めてきた。「めざましテレビ」の放送開始から出演し続ける唯一のアナウンサー。気の休まらぬ日々を駆け続けられるのも、オンとオフの切り替えができているからこそ。オフの象徴はアロハシャツだ。今回は、インタビューでは自身初となる蝶ネクタイなしの“オフの姿”で応じてくれた。(吉澤 塁)
 「今日も良い一日をお過ごしください」。午前8時、生放送の終了と同時に蝶ネクタイを外す。ワイシャツのボタンを緩め、そのままアロハシャツに着替える。選んだのは映画「スター・ウォーズ」のキャラクターたちがデザインされたお気に入りの一枚。袖や胸元から心地よい風が吹き込み、生放送の緊張感から解放される。
 「アロハシャツは去年の夏から集めるようになったんです。元々コレクター気質で、気になったものは集めてしまいたくなるタイプ。全部で20着ほどあり、上品に見えるような柄を好んで買うようにしていますね」

 きっかけは昨年の人間ドックだった。例年は検査に向けてダイエットしていたが、その年は体重が落ち切らずに5、6キロほど増えてしまった。「着る服がなくなってしまい“そうだ、アロハシャツだ”と。裾を前に出せるのでおなかを隠すことができるんですよ」と笑った。

 一度興味を持つと行動は早い。情報を集め、お気に入りのブランドを扱っている逗子でまずは5着、次に都内で7着。続いて、特に欲しかったスター・ウォーズデザインのシャツを、唯一在庫があった福岡の店舗から取り寄せた。

 「ボタンが胸元だけにあるプルオーバータイプじゃないとだめなんです。生地もつるつるしたポリエステルではなく、コットンがメインのもの。麻に似た肌触りが好きなんです」。自慢のコレクションを机に並べ、一枚一枚そのこだわりをよどみなく説明する姿は、情報番組のキャスターそのものだった。

 1994年の「めざましテレビ」スタートから29年。エンタメコーナーを担当し続けてきた。フジのアナウンサーの中で唯一初回から出演し続けている番組の“生き字引”だ。

 トレードマークとして広く浸透している蝶ネクタイの歴史も「めざまし…」開始と同時に始まった。「新番組を認識してもらうためには出演者を覚えてもらうことが必須だという話になった。自分は事件リポーターなどをやっていて堅いイメージだったので、外見を大幅にチェンジする必要があったんです」。途中、蝶ネクタイを嫌がる“反抗期”もあったというが、今では欠かせないアイテム。「馬子にも衣装というもので、僕を僕にしてくれた」と感謝してもしきれない。

 ただそれはあくまで“オン”の姿。「僕にとってオンとオフの切り替えが蝶ネクタイの取り外しなんです。そしてオフの象徴がアロハシャツ。通気性があって楽というだけでなく、心も解放感であふれるんです」

 毎朝午前3時に起きる生活を休みなく続けてきた。「一度もやめたいと思ったことはありません。それは走り続けているから。長く朝をやってきた人たちは、一度離れると“あの生活には戻れない”と言う。僕は走っているから、まだそれが分からないんです」

 気がつけば昨年に還暦を迎え、役員待遇の「エグゼクティブアナウンサー」となった。一般の企業だと定年となる年齢ではあるが、止まるわけにはいかない。「高校生の長女と小学生の長男がいるからまだ仕事をしないとね。(同期の)三宅正治なんて悠々自適なのにね」と笑った。

 4月にはエンタメキャスター生活30年目に突入する。そして、夏も来る。「今年の夏こそはたくさん会社の中をアロハで歩き回りたいね。昨年から集め始めたので、実はまだあまり着られていないんです」。テレビの中からは「おはようございます」、画面外では「アロハ~」。あいさつを使い分けながら生放送の最前線を今日も走り続けていく。

 《めざましテレビ放送30周年「視聴者に恩返しできれば」》
 「めざましテレビ」(月~金曜前5・25)は、4月から30周年イヤーに突入する。軽部アナは「一つの番組が30年続くなんてほとんどない。これからの1年間で視聴者の方に30年分の恩返しができれば」と語った。30年間エンタメニュースを届け続け、トム・クルーズ(60)やマライア・キャリー(52)と交流を深めたのも財産の一つだ。「新しい情報は年配の方に、昔の話は若い人に、それぞれ分かりやすく届けなければいけない。それが一番の自分の役割だと思っています」と胸を張った。

 ◇軽部 真一(かるべ・しんいち)1962年(昭37)10月8日生まれ、東京都出身の60歳。85年に早大を卒業後、フジテレビ入社。「おはよう!ナイスデイ」や「FNNスーパータイム」を経て94年から「めざましテレビ」のエンタメコーナーを担当。16年から「ミュージックフェア」の総合司会。04年に一般女性と結婚。趣味はクラシック音楽。

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