橋下徹氏 ガーシー議員問題で私見「このことで除名はやり過ぎ」「“国会に出席しません”の公約で当選」

2023年03月05日 08:40

芸能

橋下徹氏 ガーシー議員問題で私見「このことで除名はやり過ぎ」「“国会に出席しません”の公約で当選」
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏 Photo By スポニチ
 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が5日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。国会欠席を続けるNHK党のガーシー議員について言及した。
 番組では、ガーシー氏がFNNのインタビューに答えたVTRを放送。スーツ姿で左襟に議員バッジを着けたガーシー氏は「国民全員が税金を払っているんでね。歳費をもらっている以上、全員に対して謝らなければいけないなという考えになっています」とする一方、警視庁が複数の著名人を脅迫した疑いで捜査しており、帰国については「可能性として俺のことを逮捕しようとする気持ちは90%以上、警察はあるやろなと思っています。かなりの覚悟をもって(日本に)入らないと叩きつぶされると思っているので、相当今悩んでいます」と話した。

 橋下氏は「僕は、国会に必ず出席しなければ、国会議員として仕事ができないっていう今の国会の仕組みは、もう古いと思います。出席しなくてもリモートで国会議員としての活動ができるようにするとかね、そういう仕組みにもうこれからの時代していかなきゃいけない」と言い、「だから、僕は国会法の古いルールは変えていくべきだと思ってるんですが、そのようなことをやろうとしても、現行法はまずは出席なんです。国会議員なんでね、東谷さんも。国会議員でわれわれ国民にある意味、法律に従いなさいよってことを要求する立場ですから、その法を完全に無視する、現行法を無視するっていうのは僕はこれをだめだと思いますね」と話した。

 そのうえで、「だから出席して東谷さんが言うようにリモートでも活動できるような法律に改正していくべきだと思いますよ。ただ、僕はこのことで除名っていうのはやり過ぎだと思います」とし、その理由について「今回は陳謝ですけど、どうもこの後、陳謝をしなければ除名までいくんじゃないかっていう話ですけどね。東谷さんは29万票ぐらいの票を獲っているんですかね。衆議院議員で29万票の票を獲っている議員っていません、もちろん小選挙区制だから。それから全国の知事市長でも28万票を獲るって大変なことなんですよ。で、東谷さんは“国会に出席しません”と、そういう形で国会議員活動をやるということを公約に掲げて当選した」と説明。そして、「だから、これは法律を変えるために東谷さんはいったん出席して戦うべきなんだけど、こういう形で選挙で当選した以上は、東谷さんを除名にする、国会議員の身分をはく奪させるっていうは最後は有権者の権限と責任だと思いますけどね」と言い、「(国会議員の身分をはく奪するなら)選挙で落とすということで、身分をはく奪すべきで、国会議員の多数でもし剥奪してしまうと、体制側に逆らう国会議員を多数で排除していくっていうね、戦前にもあったし、今のいろんな民主主義が成熟してない国でもあるじゃないですか、反体制派の国会議員とか政治家を排除していくっていうのが。それにつながり得る可能性は、僕は非常に危険だと思うから、多数で国会議員の身分を奪うというのは、重大な犯罪を犯したとか、国会の運営を著しく乱す、妨害するような、そういう場合にしか除名、多数決による除名ってのは僕は適用すべきじゃないと思います」と自身の考えを述べた。
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