山田洋次監督　坂本龍一さん追悼「死を多くの日本人が惜しんでいる」　2015年「母と暮せば」音楽担当

　映画監督の山田洋次氏（91）がコメントを発表し「坂本さんの闘病記を、この著者に奇跡が起きて回復するのではないか、ぜひそうあってほしいと祈るような思いで読んでいましたが、それはかないませんでした」と無念の思いを明かした。 　2015年の監督作「母と暮せば」で坂本さんが音楽を担当。反原発、反核でも思いを共にし活動した。山田氏は、先月亡くなったノーベル賞作家の大江健三郎さんと坂本さんについて「世界中の人々に敬愛される日本の2人の優れた芸術家――反原発、反核の訴えを市民と共に行動した類いまれなお二人の死を多くの日本人が惜しんでいる」とした。また「坂本さんはDECENT（良識、品位ある）な人柄だったことを今しみじみ追想します」とその人柄を評した。