三池崇史監督 坂本龍一さん哀悼「仕事ができたことを誇りに思う」 2011年「一命」音楽担当

2023年04月04日 05:10

芸能

三池崇史監督 坂本龍一さん哀悼「仕事ができたことを誇りに思う」 2011年「一命」音楽担当
三池崇史監督
 坂本さんが音楽を担当した2011年の映画「一命」の三池崇史監督(62)は「長い闘病でお疲れだったでしょう。今は穏やかに、身も心も安らかに」と哀悼した。同作の音楽の録音が行われたのは、東日本大震災が起きた3月11日だった。車で都内のスタジオに向かっていた三池監督は渋滞に巻き込まれ、到着した時には終了予定時刻を大幅に過ぎていた。スタッフに坂本さんの所在を確認したところ「予定通り録音をしてお帰りになりました」との返答に驚いたという。「果たして完成した音楽は心にしみ入り、魂を揺さぶるものだった」と振り返った。「坂本龍一さんの才能の源は、この誠実さであるように思う。そんな男と仕事ができたことを誇りに思う。きっといつかまたお仕事ができる、そう信じています」と語った。
 ▼小室哲哉(音楽家) あなたに憧れてきました。たくさん、たくさん、たくさん。いくつもの楽曲、功績、称賛いつもうらやましがってきました。作曲家として、編曲家として、鍵盤を奏でる人として。夢を見せてくれました。

 ▼布袋寅泰(ギタリスト) 何度かお会いさせていただいた時はいつも寛大なお言葉をかけていただきました。本当にありがとうございました。

 ▼佐野元春(シンガー・ソングライター) 坂本さんの精神性に多くの表現者が刺激されました。自分もその一人です。

 ▼中谷美紀(女優、97年、坂本さん提供の「砂の果実」リリース) 美しい音楽を遺(のこ)して、ついに旅立たれ、耐え難き苦しみから解放されたのですね。迷い多き10代の頃、教授の奏でる美しい旋律と、そこに忍ばせた不協和音は、暗闇に差し込む一縷(いちる)の光明のように私を救ってくれました。
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