ビートたけし “戦友”坂本龍一さんへの心残り「俺の監督で、龍一さんの音楽で1本作りたかった」
2023年04月04日 20:18
芸能
番組では、たけしがこの日に語ったインタビューを放送。坂本さんが手掛けた「戦場のメリークリスマス」の音楽を初めて聴いた瞬間を振り返り、「オープニングのテーマを聴いたとき“すげえな、これ”と思って。いい映画は音楽がいつまでも残っていて、俺は『戦場のメリークリスマス』の坂本龍一のあの作曲は驚いた。才能があるっていうか、教授っていわれるだけのことはあるなと思った」と語った。
その後、坂本さんは映画「ラストエンペラー」(87年)の音楽で米アカデミー賞作曲賞を受賞。たけしは89年に監督デビューし、97年に「HANA―BI」でベネチア国際映画祭最高賞の金獅子賞に輝くなど海外で数々の賞を受賞した。ともに世界の舞台で活躍することになったが、たけしは坂本さんについて「ある部分、誇りに思う」と感じていたという。
インタビューを担当したNHKの桑子真帆アナウンサーから、坂本さんの訃報を受けて「悔やまれることがあるとすると」と質問されると、「やっぱり、『戦メリ』が終わった後に俺の監督で、龍一さんの音楽で1本作りたかった」と思いを吐露。最後に坂本さんへのメッセージを聞かれると「面白かったし、やることやったよなって感じはあるよね。やり残したことはいっぱいあるけれど、それなりにやったろって。俺はまた別だろうけど、龍一ちゃんはちゃんと作品を通じて残っているから。いい作品を残して、いいじゃないのって。悲しいことだけど、龍一ちゃんはいろんな仕事できたはずだけど、人間はいつか区切りがくるし、そういう時にまあいいか、ということじゃないかと思うけどね」と語っていた。