逆輸入3人組バンド「BRADIO」母国でブレークの兆し “アフロ・ファンクの伝道師” 海外で人気爆発

2023年04月19日 05:00

芸能

逆輸入3人組バンド「BRADIO」母国でブレークの兆し “アフロ・ファンクの伝道師” 海外で人気爆発
5月3日に新アルバム「DANCEHALL MAGIC」をリリースする男性3人組バンド「BRADIO」の(左から)酒井亮輔、真行寺貴秋、大山聡一 Photo By スポニチ
 男性3人組バンド「BRADIO(ブラディオ)」が“逆輸入”でブレークの兆しを見せている。
 バンドは2010年に結成され、7年間インディーズで活動。アフロヘアがトレードマークのボーカル真行寺貴秋(39)のファルセットボイスと、ブラックミュージックやR&Bを感じさせる曲調でコアな音楽ファンの注目を集めていた。

 日本より先に、米国で人気に火が付いた。2015年、シングル「Flyers」が日本テレビ系で放送されたアニメ「デス・パレード」のオープニング曲に起用された。クールジャパンの波に乗り、同アニメは海外でも放送。BRADIOの知名度はアニメファンを中心に高まっていった。「特に米国では注目が高かった。バンドの音楽に、ブラックミュージックやR&Bを感じたからではないか」と音楽関係者。真行寺はアフロヘアだったこともあり「“和製マイケル・ジャクソン”とまで言われ出した」という。

 18年には米国の3大アニメイベントとして知られる「A―KON」で海外初ライブを開催。ファンは熱狂的な大歓声で、アンコールの声が鳴りやまなかった。米国での人気は高止まり。音楽配信大手スポティファイでは直近1カ月のリスナー数が、日本の2万8000人に対し米国が9万人と約3倍だ。38の国と地域でもチャートをにぎわせている。

 バンドが次に狙うのは、母国でのブレークだ。所属レコード会社も純国産の日本クラウンに移籍し、心機一転。幸先よく、5月3日に発売する新アルバム「DANCEHALL MAGIC」のリード曲「ソウル・ギャラクシー」はテレビ東京の人気アニメ「遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!」の主題歌になった。19日にはミュージックビデオも公開。真行寺は「(同曲が)世界でたくさん聴かれているということで非常にうれしく思っております。全世界、そして、宇宙に届くようにこれからもたくさん聴いていただきたい」とコメント。“アフロ・ファンク”という新音楽ジャンルの開拓にも意欲を見せる。日本を制覇し、宇宙にまで進出する心意気だ。

 ◇真行寺 貴秋(しんぎょうじ・たかあき)1983年(昭58)11月24日生まれ、埼玉県出身の39歳。ボーカル。趣味はレコード収集やランニング。18年の東京マラソンでは4時間切りを記録。血液型A。

 ◇大山 聡一(おおやま・そういち)1984年(昭59)7月27日生まれ、新潟県出身の38歳。ギター。18年の映画「羊と鋼の森」にバンドメンバー役で出演。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。血液型O。

 ◇酒井 亮輔(さかい・りょうすけ)1984年(昭59)7月7日生まれ、新潟県出身の38歳。ベース。バンドのリーダー。ファッションへのこだわりが強く、グッズ制作も手がける。特技は料理。血液型A。
【楽天】オススメアイテム