尾上眞秀 最年少10歳で単独会見「緊張していません」祖父菊五郎と玉三郎“2人の人間国宝”が英才教育

2023年04月20日 05:00

芸能

尾上眞秀 最年少10歳で単独会見「緊張していません」祖父菊五郎と玉三郎“2人の人間国宝”が英才教育
尾上眞秀(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 初代尾上眞秀(まほろ)として5月の「團菊祭五月大歌舞伎」で初舞台を踏む寺嶋眞秀君(10)が19日、都内で会見を行った。これまでは祖父の尾上菊五郎(80)や両親と一緒だったが、この日は関係者らが一緒に登壇することもなく、一人で取材に対応した。
 松竹によると、10歳で歌舞伎公演の単独会見を行うのは最年少記録。黒の紋付きはかまで姿を現すと、緊張する様子は一切なく、カメラマンのリクエストに応えながら笑顔でポーズを決めていった。一人での会見について「緊張していません」とキッパリ。初舞台への心境を問われても「ワクワクしています」と強心臓ぶりを発揮した。会場後方では母で女優の寺島しのぶ(50)が温かいまなざしで息子の晴れ舞台を見守った。

 昼の部「音菊眞秀若武者」に出演。安土桃山時代の豪傑・岩見重太郎をモデルに立役と女形に挑戦する。現在は稽古の真っ最中で「やりやすいのは立役。女形も嫌いじゃない」と手応えをのぞかせた。菊五郎や坂東玉三郎(72)の名前を挙げながら「(稽古は)厳しい時も優しい時もあります」と、早くも人間国宝2人から英才教育を受けていることも明かした。

 一方で「家の中ではサッカーをしています。友達がたくさん見に来てくれるみたいなのでうれしい」と小学生らしさも。会見場の定式幕を走りながら開けたり閉じたりし、その間に看板を倒してしまう場面もあった。

 終始柔和な表情を見せていたが、歌舞伎に関する質問になると顔つきは一変。今回は初舞台で主役を務めるとあり「今まで出てる舞台と違う。主役だし。その分厳しい。でも楽しい」と座長の自覚。父がフランス人のクリエーティブディレクターのローラン・グナシア氏とあり「いつかフランスでの公演もやってみたい」と世界進出の目標も掲げた。

 公演は5月2~27日、東京・歌舞伎座で。 (吉澤 塁)

 ≪同世代歌舞伎俳優の初舞台会見≫
 ◇中村勘太郎(12)長三郎(9) 2016年3月に2人そろって父・勘九郎と記者会見に出席した。当時、勘太郎は5歳、長三郎は2歳。初舞台は翌17年2月の「猿若祭二月大歌舞伎」。

 ◇市川右近(13) 16年5月に父・三代目右団次の襲名発表と併せて、記者会見に同席した。当時6歳。初舞台は翌17年1月の「壽新春大歌舞伎」。

 ◇尾上丑之助(9) 19年2月に祖父・菊五郎、父・菊之助とともに記者会見に出席した。当時5歳。初舞台は同年5月の「團菊祭五月大歌舞伎」。

 ◇市川新之助(10) 22年7月に父・十三代目團十郎白猿の襲名興行の演目発表と併せて、記者会見に出席した。当時9歳。初舞台は同年11月の「十一月吉例顔見世大歌舞伎」。
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