尾上眞秀 最年少10歳で単独会見「緊張していません」祖父菊五郎と玉三郎“2人の人間国宝”が英才教育
2023年04月20日 05:00
芸能
昼の部「音菊眞秀若武者」に出演。安土桃山時代の豪傑・岩見重太郎をモデルに立役と女形に挑戦する。現在は稽古の真っ最中で「やりやすいのは立役。女形も嫌いじゃない」と手応えをのぞかせた。菊五郎や坂東玉三郎(72)の名前を挙げながら「(稽古は)厳しい時も優しい時もあります」と、早くも人間国宝2人から英才教育を受けていることも明かした。
一方で「家の中ではサッカーをしています。友達がたくさん見に来てくれるみたいなのでうれしい」と小学生らしさも。会見場の定式幕を走りながら開けたり閉じたりし、その間に看板を倒してしまう場面もあった。
終始柔和な表情を見せていたが、歌舞伎に関する質問になると顔つきは一変。今回は初舞台で主役を務めるとあり「今まで出てる舞台と違う。主役だし。その分厳しい。でも楽しい」と座長の自覚。父がフランス人のクリエーティブディレクターのローラン・グナシア氏とあり「いつかフランスでの公演もやってみたい」と世界進出の目標も掲げた。
公演は5月2~27日、東京・歌舞伎座で。 (吉澤 塁)
≪同世代歌舞伎俳優の初舞台会見≫
◇中村勘太郎(12)長三郎(9) 2016年3月に2人そろって父・勘九郎と記者会見に出席した。当時、勘太郎は5歳、長三郎は2歳。初舞台は翌17年2月の「猿若祭二月大歌舞伎」。
◇市川右近(13) 16年5月に父・三代目右団次の襲名発表と併せて、記者会見に同席した。当時6歳。初舞台は翌17年1月の「壽新春大歌舞伎」。
◇尾上丑之助(9) 19年2月に祖父・菊五郎、父・菊之助とともに記者会見に出席した。当時5歳。初舞台は同年5月の「團菊祭五月大歌舞伎」。
◇市川新之助(10) 22年7月に父・十三代目團十郎白猿の襲名興行の演目発表と併せて、記者会見に出席した。当時9歳。初舞台は同年11月の「十一月吉例顔見世大歌舞伎」。