藤井叡王「地元の方を含め、多くの方に注目していただける一局」菅井八段と岩手入り 明日から叡王戦第4局

2023年05月27日 18:02

芸能

藤井叡王「地元の方を含め、多くの方に注目していただける一局」菅井八段と岩手入り 明日から叡王戦第4局
浄土ヶ浜で記念撮影する(右から)藤井聡太叡王、菅井竜也八段(撮影・我満 晴朗) Photo By スポニチ
 将棋の第8期叡王戦5番勝負は28日、岩手県宮古市の浄土ヶ浜パークホテルで第4局が指される。前日の27日には3連覇を目指す藤井聡太叡王(20)=王将、竜王、王位、棋王、棋聖含む6冠=と挑戦者の菅井竜也八段(31)が現地入りした。
 両者は東北新幹線の盛岡駅からバスで宮古に到着。途中では道の駅で地元特産品を贈呈され、景勝地の浄土ヶ浜では遊覧船「うみねこ丸」に乗船後、レストハウス前の海岸で東日本大震災犠牲者への献花も行った。

 遊覧船内ではウミネコへの餌付けに挑戦しながら「うまく投げられませんでした」と苦笑した藤井は岩手初訪問に「宮古市内でも津波がここまで到達したという表示が多く、被害の大きさを痛感しています」と神妙な表情。「そんな中でも復興されているという印象がある。うみねこ丸も昨年から運行を再開したと聞きましたし、今後も明るい話題が増えるのではと思います」と続けた。

 シリーズ成績は2勝1敗で防衛に王手をかけており「こちらでは10年ぶりのタイトル戦。地元の方を含め、多くの方に注目していただける一局になる。それに応えるよう精いっぱい頑張りたい」と決意を明かした。

 一方でカド番の菅井は宮古について「すばらしい場所で、空気もいい。将棋に集中できると思っています」と絶賛。「(震災で)すごい大変な中、皆さん力を合わせてやってこられた。将棋でなにかができることは少ないが、真剣勝負の中で多くの人に将棋の素晴らしさを感じてほしい。あす負けると叡王戦が終わる。最終局まで持って行けるよう頑張りたいと思います」と意欲満々だった。
 第4局は28日午前9時に菅井の先手でスタート。持ち時間はチェスクロック計測の各4時間で、終局は夕刻以降の見込みだ。

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