第76回カンヌ国際映画祭で「怪物」で脚本賞を受賞した坂元裕二氏(56)と、同作品で公式部門とは別の独立した審査員によって選出され全部門の中からLGBTQを扱った作品に贈られる「クィア・パルム賞」を受賞した是枝裕和監督(60)の凱旋記者会見が29日、羽田空港内の「TIAT SKY HALL」で行われた。
是枝監督はレッドカーペットを歩く際に坂本龍一さんの「怪物」のテーマ曲をかけるようにお願い。しかし、かかったのは久石譲さんの「summer」だったという。「当然、坂本さんの怪物のテーマが流れると思って歩き始めたんですけど違いました。なぜあれがかかっていたのかは分かりません。上映で出て来ても、またかけてましたからね、大好きな曲なんですけどね、なぜあの曲だったのか分かりません。」とハプニングが起きていたことを明かした。
続けて「授賞式でレッドカーペット歩いている時も“(北野)武”と声をかけられたので、もしかするとどっかでなんか違って、いろんなことが伝わっているかもしれません。良い曲だったんですけど、せめて坂本さんにしてほしかったというのがレッドカーペットを歩いたみんなの感想でした」と話した。ちなみに「summer」は北野武監督の99年公開の映画「菊次郎の夏」のメインテーマ曲だった。