熱烈阪神ファン“陰のオーナー”　川藤幸三さんに感動しカンパ集めた逸話も

 【上岡龍太郎さん死去 】 上岡さんは熱烈な阪神ファンとして知られた。応援番組の冒頭など、事あるごとに“オーナー”を自称。83年には当時1軍の最低年俸で再契約した川藤幸三さんの姿勢に感動し、「球団が出さんのやったらワテらファンが出す」と番組で給料のカンパを呼びかけて65万円を集めた。 　93年には当時の久万俊二郎オーナーが現役の岡田彰布監督に「スカウトをしなさい」と発言したことに「もうオーナーは辞めました」と怒りをあらわにした。芸能界を引退するまで阪神ファンの代表として球団に問題提起をし続けた。

　▼田淵幸一氏（元阪神、本紙評論家）私が阪神での現役の頃、大阪のテレビ番組に出演してお会いした。いろいろと面倒を見てくれて、話をしていても優しい人だった。そして何より面白い人だった。それ以降のお付き合いはなかった。熱狂的な阪神ファン。今年はチームも調子がいいし、上岡さんも18年ぶりのリーグ優勝が見たかったのではないか。