柄本明 「くっだらない。おかしくておかしくて」憧れた劇団明かす もしなかったら「東京乾電池もない」

2023年06月16日 15:22

芸能

柄本明 「くっだらない。おかしくておかしくて」憧れた劇団明かす もしなかったら「東京乾電池もない」
俳優の柄本明 Photo By スポニチ
 俳優の柄本明(74)が16日放送のニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(月~金曜前11・30)にゲスト出演。憧れた劇団について明かした。
 ゲストコーナーで話をする中、これまでの経歴に言及。興業高校卒業後、一度はサラリーマンの道へ。精密機械の商社で2年間務めたそうで、そのサラリーマン時代に初めて舞台を目にすることに。「早稲田小劇場って劇団があって、会社に勤めていた時に連れていかれて、それを見た時になんか面白くて…。映画スターみたいのはこう(無理だけど)、アングラだったら入れるかなってあの場所だったら」と当時を振り返りつつ、「青春の誤解ですよね」と苦笑。「寺山(修二)さんとか、唐(十郎)さんとかそういうのが格好良く見えたんです」と話した。

 その後、NHKの大道具のアルバイトを経て、1974年に劇団、自由劇場へ参加。「僕は養成所じゃなくて、いきなり劇団をやっている稽古に呼ばれたんです」と明かした。

 柄本が自由劇場に参加するのと入れ替わりで退団した佐藤B作が「劇団東京ヴォードヴィルショー」を立ち上げた。柄本は「自由劇場は僕からしたら高尚に感じた」といい、「片や、東京ヴォードヴィルはくだらない。それに憧れたっていう感じ」と回顧。「憧れました。めちゃくちゃ小さいところでやってたんですけど、バカみたいなんですよ。くっだらないんですよ、おかしくておかしくて。そういうのに憧れた。東京ヴォードヴィルがないと、東京乾電池もないんじゃないかと。みんなそういうもん」と振り返った。

 その後、自由劇場を退団し、ベンガル、綾田俊樹とともに劇団東京乾電池を結成。その後、岩松了、萩原流行、高田純次、イッセイ尾形らも加わった。「大したことないんだよね、なんかやりたかったんでしょうね」と苦笑。「一生懸命ではあったと思うんだけど。情熱だけ。稽古をしようと言っても何を稽古してもわからなかった。とりあえず、マラソンしようとか、即興で芝居作ることをしたり」と懐かしんだ。
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