黒柳徹子 テレビ黎明期の生ドラマ“事件簿”「3、4人が電信柱の周りを…おかしかった」
2023年06月17日 20:14
芸能
当時はコストなどの問題から、番組はほぼすべてが生放送。ドラマすらも生だった。せりふ忘れを防ぐため、カンペを仕込むのは常套手段。劇中で読んでいる新聞に、カメラからは見えないようにカンペをペタペタと張ったり、食卓に登場する鍋の具材にせりふを書き込むなどして、最悪の事態を防いでいたという。黒柳は「書かない人もいっぱいいましたよ。三木のり平さんなんかは、全部書いてましたね」と振り返りつつ、「書いたのが、どれが今これからのせりふか分からない。それを全部探すって(大変)」と笑わせた。
黒柳はそんな生ドラマでのハプニングを目撃したことがあるという。それは、1958年から放送された大ヒットドラマ「事件記者」での一幕だった。「事件記者だから、正しく言わなきゃいけない」と、用語の間違いなどは許されないシチュエーション。そのため、出演者たちは「電信柱に自分のせりふを書く」といい、書かれた紙を広告であるかのように柱に張っていたという。
ところが、本番前にまさかの事態が。「カメラさんが本番前に(電信柱を)回して置いちゃったの」。本来、せりふが張ってあるはずの場所を見つけるため、出演者たちが電信柱の周りを右往左往。「みんな、自分のせりふがないから、グルグルグルグル、みんながね。3、4人が、電信柱の周りを回ってるの。あれは見ていておかしかった」と振り返ると、スタジオは爆笑に包まれていた。