NHK総局長 ジャニーズの性加害問題に言及 所属タレントは「番組の内容や演出にふさわしい人を起用」

2023年06月21日 15:36

芸能

NHK総局長 ジャニーズの性加害問題に言及 所属タレントは「番組の内容や演出にふさわしい人を起用」
東京・渋谷のNHK社屋 Photo By スポニチ
 NHKの山名啓雄メディア総局長(59)が21日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題について言及した。
 3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモトが会見で性被害を受けたと主張したことで大きな注目が集まった性加害問題。ジャニーズ事務所は5月14日、藤島ジュリー景子社長が「深くおわび申し上げる」と被害を訴える人に謝罪するなど、ジャニーさんの性加害問題について初めて見解を発表。一方、この問題への対策が長年取られなかったとして、これまでのジャニーズ事務所の体制を「異常」と表現。再発防止に取り組むことを強調した。

 今月12日には外部の専門家による「再発防止特別チーム」の座長を務める前検事総長で弁護士の林真琴氏らが会見。「事実認定はわれわれの専権。加害行為の存在を前提として、検証し、再発防止策を提言、実行を求める」と活動方針を明かした。

 山名総局長は「ジャニーズ事務所のほうが再発防止特別チームを立ち上げたことは伺っております」としたうえで「NHKとしましては、ジャニーズ事務所が示されている再発防止策をどういうふうに実行されていくのかをしっかり慎重に見守りながら、適切に対応していきたい」と話した。

 今後の所属タレントのキャスティングについては「番組の内容や演出に合わせてふさわしい人を起用している」と従来の説明をくり返し、「今後もその姿勢を貫いて、自主的な判断に基づいて、その都度判断して、適宜、キャスティングしていく、ということに尽きる」とした。

 また、これまで多くの番組の制作に携わってきた立場として、山名総局長は所属タレントの番組起用について「ジャニーズ事務所さんがどうのこうのではない」とも。「演出や企画意図にふさわしいと思う方がジャニーズ事務所の所属の方であれはその方にお願いする」と説明。同局には、2000年からジャニーズ事務所のタレントのみが出演する「ザ少年倶楽部」(現在は『ザ少年倶楽部プレミアム』)という番組もある。これに関しても、玉名総局長は「『ザ少年倶楽部』に関しても番組の狙いや企画意図はある。その企画に合う人をキャスティングしている」と話した。
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