さだまさし 大作「親父の一番長い日」誕生秘話 恩師から提案「いいから25分の歌を書け」

2023年06月22日 22:54

芸能

さだまさし 大作「親父の一番長い日」誕生秘話 恩師から提案「いいから25分の歌を書け」
さだまさし Photo By スポニチ
 シンガー・ソングライターさだまさし(71)が、22日放送のNHK「SONGS」(木曜後10・00)にゲスト出演し、大作「親父の一番長い日」の裏話を披露した。
 1979年に発表された同曲は、娘が生まれ、成長して嫁ぐまでの家族の物語がつづられた、さだの代表曲の一つ。テレビドラマ化もされた。12分33秒という長さだが、番組ではこの曲がフルバージョンで披露された。

 楽曲を作るきっかけは、さだが師と仰ぐ、指揮者で作曲家の故・山本直純さんからの提案だったという。「京都で、朝方まで2人で飲んでたんですよ。“お前、25分の歌書け”って」。さだが不思議がりながら「先生、おかしいじゃん、歌はだいたい3分か5分だよ」と返すと、山本さんは「それはお前、テレビ局にだまされてるんだ。テレビ局の都合なんだ、それは。シューベルトを見ろ!」と持論を展開。最終的には、「いいから25分の歌を書け。書いたら、何でお前に書けと言ったか理解できるから書け」と山本さんに押し切られ、制作に入ったという。

 山本さんはこの曲のために、1分ほどの美しいメロディーの間奏を作ってくれたという。さだは「1分間の間奏を入れても12分半しかなかった。直純さんの言った半分ですよ」と、結局は25分の歌を作ることはできなかった。

 MCの大泉洋から「歌詞を覚えていられるものなんですか?」と聞かれると、さだは「ほぼ覚えていられる」と答えつつも、「これだけ長いと怖いですね。6番くらいまであるんですけど、4番くらいで間違えた場合、最初からです。この曲は1日2回以上歌っちゃいけないって、医者に止められてます」と、ジョークを飛ばしていた。
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