栗山英樹氏 さだまさしのWBC楽曲に感謝「詞を聴いていた時に、あの時の自分に戻っちゃって」

2023年06月22日 23:21

芸能

栗山英樹氏 さだまさしのWBC楽曲に感謝「詞を聴いていた時に、あの時の自分に戻っちゃって」
侍ジャパン前監督・栗山氏 Photo By スポニチ
 3月の第5回WBCで侍ジャパンを世界一に導き、退任した栗山英樹前監督(62)が、22日放送のNHK「SONGS」(木曜後10・00)に出演し、ゲスト出演のさだまさし(71)の楽曲に参加した裏話を明かした。
 栗山氏と30年以上前から親交が深いさだが、WBCでの侍ジャパンの快進撃に感化されて作ったのが「マイアミの歓喜もしくは開運」という、サンバのリズムを思わせる陽気なナンバー。さだは「刻んどこうよ、自分の中にと思って」と制作に至った思いを語った。

 楽曲には、栗山氏もコーラスで参加した。さだは「“『マイアミの歓喜』という曲を作るからね”って言ったら、“コーラス行きますよ”って、彼の方が言ったんですから。酔わせて言わせたんですけどね」と明かしたが、栗山氏に真実を尋ねると、「“暇だったら(レコーディングに)来てよ”みたいな。おもしろそうだなと思って行きましたけど。僕が“コーラス参加させて下さい”って、言うわけがないですよ」と、大笑いしながら否定した。

 栗山氏は他にも、さだからリクエストを受けていた。それは、監督が審判に投手交代を告げる時の言葉。「ピッチャー、さだ」「まさし、任せた」というコメントもレコーディングした。栗山氏は「“やってみてよ”って言われて、正直、絶対使わないと思った。使いようがないじゃないですか?」と半信半疑だったが、その声はしっかり楽曲に採用されていた。

 さだからの要求に、栗山氏は勝負のかかった大一番の自身の心境が頭をよぎったという。「決勝戦の時、“ピッチャー、ダルビッシュ”とか“ピッチャー、大谷”ってイメージしているんで、勝つパターンで。ずっと自分でも“それを言わせろ”と思ってたんで、心の中で。まっさん(さだ)もそう思っていたと思うんで、どんな感じなのか聞きたいだろうなって想像が付きました。ピッチャー大谷じゃなくて、ピッチャーさだですけど」と、笑って語った。

 こうして出来上がった楽曲に、栗山氏は「本当に思ったことを詞にしてくださって。監督って自分が大変なことは口にしたりしないので、そういう思いをくんで、詞を聴いていた時に、あの時の自分に戻っちゃって。僕が歌を歌おうが踊ろうが、まあいいかなというくらい感動した」と、感謝を口にしていた。
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