廣瀬陽子氏 ワグネルの武装反乱、プーチン政権に「いろいろな崩れが出始めた1つの兆候では」

2023年06月25日 09:35

芸能

廣瀬陽子氏 ワグネルの武装反乱、プーチン政権に「いろいろな崩れが出始めた1つの兆候では」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 ロシア政治を研究し、政府の国家安全保障局顧問(2018~20年)などを歴任した慶大総合政策学部教授の廣瀬陽子氏が25日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。ロシアの民間軍事会社ワグネルによる武装反乱について言及した。
 ワグネルの創設者プリゴジン氏は24日、首都モスクワへの進軍停止を表明。懸念されていたモスクワでワグネル部隊とロシア軍が衝突する事態は回避される見通しとなった。ロイター通信によると、ワグネル部隊は制圧していたロシア南部ロストフ州にある南部軍管区司令部から撤収した。これに先立ちベラルーシ大統領府は、ルカシェンコ大統領がロシアのプーチン大統領との電話会談を受けてプリゴジン氏と協議し、ワグネルが進軍をやめ、緊張緩和の措置を講じることで合意したと発表。事態打開のために仲介役を担ったと強調した。ロシアのプーチン大統領は一時「武装反乱だ」と非難し、鎮圧すると表明。これに対し、プリゴジン氏は「大統領は大きな間違いを犯した」と投降を拒んでいた。

 フジテレビ解説委員の松山俊行氏が「今回の事態、1つの見方としてはプーチン大統領がきちんと軍を抑えきれてないんじゃないかっていう見方もあると思いますが、今後、プーチン大統領の求心力がどうなっていくと思いますか?」と聞くと、廣瀬氏は「今回の流れというのは、プーチン大統領にとっては非常に良くない流れ。国民の20年間のプーチン統治に対する閉塞感みたいなものも出ていますし、いろいろな崩れが出始めた1つの兆候ではないかと見ています」と見解を述べた。
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