小泉悠氏 ワグネルの反乱の背景「軍との関係においてパワーバランスが危なくなって起こした」

2023年06月26日 13:40

芸能

 ロシアを専門とする東大専任講師の小泉悠氏が26日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアの民間軍事会社ワグネルによる武装反乱について言及した。
 ワグネルの創設者プリゴジン氏は24日、首都モスクワへの進軍停止を表明。同氏は今後、隣国ベラルーシに出国し、事実上の亡命とみられる。懸念されていたワグネル部隊とロシア軍の衝突は回避されることになった。ロイター通信によると、ワグネル部隊は制圧していたロシア南部ロストフ州にある南部軍管区司令部から撤収。これに先立ちベラルーシ大統領府は、ルカシェンコ大統領がロシアのプーチン大統領との電話会談を受けてプリゴジン氏と協議し、ワグネルが進軍をやめ、緊張緩和の措置を講じることで合意したと発表。事態打開のために仲介役を担ったと強調した。ロシアのプーチン大統領は一時「武装反乱だ」と非難し、鎮圧すると表明。これに対し、プリゴジン氏は「大統領は大きな間違いを犯した」と投降を拒んでいた。ただ、プリゴジン氏はその後、所在が丸1日不明となっている。

 小泉氏は「最後までプーチンという名前を出して批判はしなかった。あだ名みたいなことはところどころで言うんですが、はっきり名前は出さず、名前を出すのは参謀総長のゲラシモフ、国防大臣のショイグ、この2人に対しては、ふざけるなってことはずっと言ってきた。軍との関係において自分たちがどうもパワーバランスが危なくなって存在そのものが取り潰されるんじゃないかという危機感があって起こした行動だと思う」と見解を述べた。
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