爆笑問題・太田光 「書きますよ」新たな小説の執筆に意欲を見せるワケ 「因縁がある」書評家の言葉に…

2023年06月28日 11:21

芸能

爆笑問題・太田光 「書きますよ」新たな小説の執筆に意欲を見せるワケ 「因縁がある」書評家の言葉に…
「爆笑問題」太田光 Photo By 提供写真
 お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(58)が27日深夜、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「JUNK 爆笑問題カーボーイ」(火曜深夜1・00)に生出演。新たな小説の発表に意欲を見せた。
 太田は今年3月に自身11年ぶりの新作小説「笑って人類!」(幻冬舎)を出版した。冒頭には「由美ちゃん聴いてる?ありがとね由美ちゃん」と切り出した。

 「豊崎由美さんという、私が尊敬する世界一の書評家です」と語ると、田中裕二は「前はそんな感じじゃない…」とツッコんだ。太田はそれでも構わず「今回ですね、『笑って人類!』、ついにですね。私は豊崎さんのために書いた小説なんですよ。『笑って人類!』っていう、『笑って豊崎!』と二つ候補があって…」とボケてみせた。

 「それがね、今回取り上げてくださいまして。私めの、三文作家のね、なんとも駄作をね、まあなんていうんですか、『よく、頑張りました。ここまでね』と」評価されたことを明かすと、「豊崎さんって言うと、辛口の人ですからね。言ってみりゃあ作品としてどうこうというよりも、“よくぞここまでいそがしい中ね、いろんな調べ、パワーがある”と」と話した。

 「もちろん豊崎先生ですから、中身に関してね、私はバカじゃないから分かりますよ。書評家のあれがありますから、なかなか絶賛というのはできないと思うけど、それでも今までの私、(1作目の小説)『マボロシの鳥』から(2作目の)『文明の子』、全部豊崎先生のために書いたんですけど、僕は」と冗談めかして話したものの、「その中で“太田光は小説家として私は全作品を読んで来た。確実に進歩している”と。これですよまあ。もううれしくて私は。何度も何度も読み返しております。1日10回以上。読んでますうれしくてうれしくて」と声を弾ませた。

 「もちろん多少の傷はあるけれども、それは豊崎先生が控えめに言ってくれてるのも分かりますよ、私は。傷だらけだと思いますよ、粗だらけだと思いますけど、でも“それをも目をつぶってもいいと思うくらいのパワーがある”そして、太田光という人はね、“『マボロシの鳥』から『文明の子』、一貫して文明を信じてるところはビューティフルドリーマーだ”って。これがいいじゃないですか」と感激すると、「これからは私のことをビューティフルドリーマー、シュン・キャンドルと呼んでいただきたいと思います」とおどけてみせた。

 「分かります、夢想家だってことも分かります。だけど今回の小説に関しては、豊崎さんのあれ(書評)でうれしかったのはね、太田光っていうのはね、“必ずその時の科学の知見を調べてですね、小説に盛り込んでね、ダークサイドも見つめながらね、それを目をつぶらずに、弊害も乗り越えていけるっていう。それを満面の笑みで伝えるんだ”と」も書かれていたとした。

 「俺はね、最初の頃からの因縁があるわけですよ。豊崎さんとはね」。太田は豊崎氏は今回の書評の最初に、なぜこの作品を読んだかについても言及しているといい、処女小説となった「マボロシの鳥」について当時酷評すると、太田がラジオで猛反発、酷評の責任を感じて2作目の「文明の子」の書評した際に太田が満足したという経緯などがあり、今作も手にしたと記していたとした。

 太田は当初、豊崎氏に「編集者の言うことを聞かないだろうから、この人には伸びしろがない」といった評価をされたとし、「ふざけんなってことになったわけ、俺は」との思いだったとし、「俺はお門違いだと、俺はそうじゃないということに。現に豊崎のそれを見返したくて『文明の子』を書くわけだから。それでも『文明の子』は言葉が多かったって。それは俺も思ってるよ。そんで豊崎さんが、今度その責任を感じて書いてくれたわけだよ」と語った。

 「でもうれしかったね。俺は豊崎に褒められたいが一心でやってるわけだから。全部。小説に関しては」と太田。豊崎氏が自身は「太田担当」のようになっているが、太田が10年後に小説を出すとすると、高齢で読めないかもしれないともつづっていたとし、太田は「“誰か変わってくんないかな”って。そんなこと言うなよ、豊崎!そんなこと言うな。俺だって10年後68だよ。俺はでもね、それを読んで、これは10年かけちゃいけないなと思った。だから、3年後だか5年後だか分かんない。書きますよ」と新たな小説の執筆に意欲。

 「だって俺は豊崎由美の書評を待ってたんだから。ずーっと」。これまでも次回作について聞かれることはあったが豊崎氏の書評を読んでから決めるつもりだったとし、「『笑って人類!』がどういう評価に落ち着くか、何を隠そう、豊崎由美がどういうか、俺はもうそこで一区切りだから。俺の創作活動っていうのは」と語ると、「だから次はもうちょっと早く書きますよ。早く書こうって思った」と明言。「最初ここまで酷評から、小説になりました。よく頑張りましたまで来たわけだよ。だからねこれはどうしたってね。うならせたいんだよ、豊崎を。これは名作だと豊崎に言わせたい。そのために俺はもう書くことを決めた」と話した。
【楽天】オススメアイテム