JK演歌歌手・梅谷心愛 7・5デビュー 憧れの「ひばりさんに近づけるように」
2023年07月01日 05:07
芸能
令和の時代には異色の、カラオケ喫茶で育った歌姫だ。物心がつく前から、曽祖母や祖母に連れられて行ったのがカラオケ。曽祖母が歌っていたのがひばりさん。梅谷が初めて覚えた歌も「ひばりさんの『悲しき口笛』です。5歳とかですかね」と記憶をたどる。
小学生の頃から福岡のさまざまなカラオケ大会に出場し優勝を収めてきた。全国放送のカラオケ番組にも出演。12歳の時にテレビ東京「THEカラオケ☆バトル」で、ひばりさんの「人生一路」で番組史上最年少の100点満点を達成した。
大会や番組で歌っていくうちに自然と歌手を志した。持ち味は低音までしっかりと歌いきる歌声。その声の中にあどけなさがフワッと漂う。
憧れはひばりさんだ。テレビ朝日「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」には「ひばり博士」として出演し、ひばりさんの凄さを伝えてきた。「地声と裏声でもボリュームがあまり変わらなくて迫力がある。コブシの量や種類、ビブラートの大きさや細かさも曲によって変えてる。“ビブラートは感情の動きだよ”と聞くんですけど、感情が震えるんです」。話し出すと止まらない。
いよいよ始まる歌手人生。「大好きな演歌、昭和歌謡はもちろん、たまにJポップも歌って“これも歌えるの?”ってビックリしてもらえる歌手になりたい」。令和の歌謡少女の夢は、無限に広がっている。(伊藤 尚平)
◇梅谷 心愛(うめたに・こころ)2007年(平19)10月26日生まれ、福岡市出身の15歳。18年に日本テレビ「歌唱王」でファイナリスト。BSテレ東「徳光和夫の名曲にっぽん」「BS演歌の花道」などの番組にも出演。19年7月に大阪・新歌舞伎座で市川由紀乃の座長公演に出演。幼少期の島倉千代子さんを演じた。趣味はウオーキング、銭湯。1メートル61。
≪デビュー曲「磐越西線ひとり」16歳の失恋と成長描く≫デビュー曲「磐越西線ひとり」は、詞を日本作詩家協会会長の石原信一氏、曲を日本作曲家協会前会長の弦哲也氏が手がけた。主人公は16歳の女性で、石原氏が梅谷と重ね合わせて書いたもの。梅谷は「失恋の歌ではあるんですけど、同時に主人公の成長が描かれる歌です」とアピール。恋愛経験はまだ薄いが「想像することが大好き。恋愛も体験したことがないからこそ、どう相手のことを思うことができるかなとか想像してます」とはにかんだ。