橋下徹氏 若者のオーバードーズ問題に提言「賛否あるが、デジタルで未成年の薬購入履歴管理を」

2023年07月01日 15:10

芸能

橋下徹氏 若者のオーバードーズ問題に提言「賛否あるが、デジタルで未成年の薬購入履歴管理を」
橋下徹氏 Photo By スポニチ
 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(54)が1日放送の読売テレビ「今田耕司のネタバレMTG」に出演。社会問題化する「オーバードーズ」について語った。
 オーバードーズとは、かぜ薬やせき止め薬などを過剰に摂取する行為のこと。多幸感を得て精神的な苦痛から逃れる目的が主で、依存症や死亡に至るケースもある。特に若年層に広まっており、国立精神・神経医療研究センターによると、高校生の約60人に1人が経験ありと回答。未成年がインターネットやドラッグストアで簡単に市販薬が入手できる状況が問題視されている。

 モデルでインフルエンサーの横田未来は「私の友達の友達も手出してる子が実際にいた。親とうまくいってないとか、SNSでアンチコメント書かれて落ち込んで手出しちゃう子がいる。集まってみんなでやったりもするみたい」と話した。

 オーバードーズは法律違反にはならないかと問われた橋下氏は、「自分で飲む分にはいいんですけど、売り買いする時には問題になってくる」と応じた。「法律で明確な罰則というのは難しいが、一応ルール上は、未成年に症状もないのに大量に売るのはやめなさい、という厚労省の指導はあります」と説明した。ヤナギブソンは「店によっては空箱が置いてあって、一人1個まで、という売り方をしてたりする。ただネットでは買えるんですよね…」と、問題点を指摘した。

 オーバードーズ対策として、橋下氏は「薬をデジタル化管理へ」と提言。「こういう時こそデジタルって使えるんですよ。未成年かどうかの確認をどうするかで、マイナンバーカードが使える。お酒やたばこ、薬を買うときに提示させたらいい」と語った。

 さらに「賛否ありますが、マイナンバーカードでデジタル化して購入履歴が残るようにすれば、各薬局はその子がどれぐらい薬を買ったかを見ながら売ることができる」とした。「ただ国民には、国に全て管理されるのは嫌だって声もあるから、未成年にしぼって、薬や他にもある危険なものの購入履歴を残すというやり方はアリだと。僕は賛成派です」と語った。今田耕司も「“管理”ではなく未成年者を“守る”。そういう意味では(購入履歴が)分かった方がいいですもんね」と同意した。

 月亭八光に「すぐに実現可能ですか」と問われた橋下氏は「マイナンバー制度、今大もめにもめてるでしょ」と苦笑い。「時期尚早だ、延期しろってなってるけど。でも“紙制度”での問題って報道されてないだけで、ものすごくある。市長・知事時代に山ほど見てきたんで、マイナンバーで言われてる事なんて大したことないやん!って僕は思う」と持論を展開した。「韓国もデジタル化をやって、途中でいろいろ問題も国民の苦情も出たけど、整備されたらやっぱり良かったよねとなってる。大きなシステムを作る時にちょっとした問題はあるもの」と訴えていた。
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