TBS幹部　猿之助容疑者出演作の配信“継続”について言及「プラットフォーマーが判断すること」

　TBSが5日、東京・赤坂の同局で定例定例会見を行い、母親に対する自殺ほう助容疑で警視庁に逮捕された市川猿之助本名喜熨斗＝きのし＝孝彦）容疑者（47）が出演したドラマを配信の今後について言及した。 　猿之助容疑者の逮捕を受け、テレビ各局は出演作品についてさまざまな対応を行っている。猿之助容疑者が20年に悪役として出演し人気を集めた「半沢直樹」などを放送。「半沢」については以前から有料動画「Paravi」で配信されており、6月30日から同じく有料動画「U―NEXT」とサービスが統合されている。

　龍宝取締役は現在も「有料配信等々で、配信しておりますが、配信の継続に関してはプラットフォーマーが判断することになっております」と説明。現在、U-NEXTで「半沢」を含めドラマで5作品、バラエティーでも5タイトルを配信中としたうえで「今後、いろいろと動きがあると思いますが、いろいろと総合的な見地からご相談させていただこうと思っておりますが、現状ではそのような形で進めております」とコメントした。

　一方、テレビ朝日は先月27日にドラマの配信を順次停止すると発表。有料動画サービス「TELASA」などの配信サービスについて「猿之助容疑者が出演する過去の作品を順次配信停止にするなど適宜対応を進めております」としていた。現在「信長のシェフ」「最初はパー」「東京地検の男」などが視聴できなくなっている。

　NHKも先月28日に有料動画サービス「NHKオンデマンド」での配信を随時停止していくと発表。大河ドラマ「風林火山」（2007年）「龍馬伝」（10年）「鎌倉殿の13人」（22年）とドラマ「岸辺露伴は動かない」第5、6話、「ドラマスペシャル　白洲次郎」、「古代史ドラマスペシャル　大仏開眼」、「偉人にチャレンジ　伝説の真相に迫る」（22年6月11日放送分）、朗読を担当した「100分de名著　三木清“人生論ノート”」の配信を修了した。