搗宮姫奈 「ウルトラマンブレーザー」ヒロイン 「誇れる作品にたどり着いた」

2023年07月06日 08:25

芸能

搗宮姫奈 「ウルトラマンブレーザー」ヒロイン 「誇れる作品にたどり着いた」
「ウルトラマンブレーザー」ヒロイン・アオベエミ隊員を演じる搗宮姫奈 Photo By スポニチ
 【牧 元一の孤人焦点】8日にスタートするテレビ東京系の特撮ドラマ「ウルトラマンブレーザー」(土曜前9・00)で、ヒロインのアオベエミ隊員を演じる俳優の搗宮姫奈(26)がインタビューに応じ、出演決定の経緯や芝居への思いなどを明かした。
 ──ウルトラマンシリーズのヒロインに関してどんな思いがありましたか?
 「元々、映画やアニメでヒーローものが好きだったので、ずっとヒーローものの作品に出たいと思っていました」

 ──この作品への出演が決まった経緯は?
 「オーディションを受けました。『アースガロン』(二足歩行怪獣型巨大兵器)のコックピットで『危ない』『アースファイヤー発射』とセリフを言うシーンでした。実際は何もない空間で、衝撃を受けている感じやテンションが上がっている感じを表現するのが難しかったです」

 ──出演決定の知らせを受けた時は?
 「衝撃でした。信じられなかったです。これまで役が決まった時に泣いた経験はなかったのですが、その時は泣きました」

 ──どんなところが評価されて出演が決まったのでしょうか?
 「自分では分かりませんでした。後日、田口清隆監督にうかがったら『表と裏がある子で、アオベエミっぽいと思った』とおっしゃっていました。監督はオーディションで私を見て、表向きの明るさと違うものを内に秘めていることを感じてくださったようです」

 ──脚本を読んだ時、エミとの共通点を感じましたか?
 「感じました。私は相手によって見せる自分が変わってくるので、エミの二面性に共感が持てましたし、イメージもしやすかったです。役にフィットしていると思いました」

 ──役作りで苦心したところは?
 「エミは大きなバックボーンを持っている子なので、そこを築き上げていくのが大変でした。エミはどのような家庭で育ち、なぜ飛び級で卒業するほど勉強をして17歳で特殊部隊に入る選択をしたのか、その時にどんな葛藤があったのか…。エミの思いを理解していないと、ウソの表現になってしまうので、監督に確認しながら私自身の思いを作って行くようにしました」

 ──初めて撮影現場に入った時にはどんな心境でしたか?
 「伸び伸びと演じれば演じるほどいいから失敗を恐れずに伸び伸びと演じようと思いました」

 ──エミの人物設定にある「趣味はコスプレ」という点に関しては?
 「最初に、趣味がコスプレと聞いた時には、もの凄い衣装を着るのかと思いました(笑)。でも、エミの場合は潜入捜査で情報収集するためにその場に適した服装を着るので、想像とは違いました。いろんな衣装を着ると、いろんな役を演じている感覚があって、やりがいがあります。私自身も普段、日によって服装の雰囲気を変えたいと思っているので、衣装が変わるのはうれしいです。服装によってメークも変わっているので、そこも見ていただきたいです」

 ──芝居としてはどんなところに注目してほしいですか?
 「強さと弱さです。エミも私も、みなさんもそうだと思いますが、人間には強い部分と弱い部分があります。自分の中に弱さを持った上で、絶対に負けないという強い意志を表します。それをこの作品で出しているので、ぜひ見ていただきたいです」

 ──俳優になった理由を教えてください。 「スカウトされたのがきっかけです。高校生の時、私のツイッターの投稿がバズって、地元の多くの高校生たちに知られるような状況になったんです。街に出ると『姫ちゃん』と声を掛けられるようになって、そこで出会った女の子から『凄く落ち込んでいたけれど姫ちゃんに会ったら元気が出た。明日から頑張れる』と言われたことがとてもうれしかったんです。そういう時期に初めて東京に出てきて、いろんな事務所の方からスカウトされて、芸能界に入れば多くの人を笑顔にできるかもしれないと考えました」

 ──最初から役者志望だったわけではないのですね?
 「事務所の社長さんから『役者に向いている』と言われました。最初はよく理解しないままレッスンに通っていましたが、徐々に面白くなって、自分でも、役者だな!と思うようになりました(笑)」

 ──役者のどこが面白いですか?
 「三つあります。一つは、自分が出演した作品が世に出た時のお客さんの声です。『元気が出た』『私も頑張ろうと思った』と言ってもらえると、とてもうれしい。二つ目は、お芝居をするためにいろいろな世界にはまれることです。例えば、歌手の役を演じる時には、歌手について勉強します。ネコ好きの人の役の時には、本当にネコを好きになります。三つ目は、作って行く過程です。例えば、自分のお芝居に対して共演者から思いもしなかった反応があると新鮮な気持ちになります。その反応に対してまた私が反応して、お芝居が続いていきます。その過程が面白いです」

 ──これから演じてみたい役はありますか?
 「幼少期からずっと水泳をやっていて、インターハイに出たこともあるので、水泳に関わるような作品にはチャレンジしてみたいと思います」

 ──「ウルトラマンブレーザー」には水泳で培われた能力が生かされていますか?
 「アクションは得意です。身体能力は水泳で培われたものだと思います」

 ──最後に、長く応援してくれている人たちへのメッセージをお願いします。
 「6年ほど前、SHOWROOMで『女優さんになるために頑張ります』と話しました。それ以来ずっと応援してくださっている方々は私にとって大切な人たちですが、そんな方々に誇れる作品にたどり着きました。周りの人たちに『ウルトラマンブレーザーでヒロインを演じているのは私がずっと応援してきた子』と自慢してほしいです(笑)」

 ◇搗宮 姫奈(つきみや・ひめな)1996年11月16日生まれ、愛知県出身の26歳。2019年公開の映画「爆裂魔神少女 バーストマシンガール」に主演。特技は水泳。趣味は散歩、料理など。身長162センチ。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。
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