タモリが明かした40年前の舞台裏 「タモリ倶楽部」はスッカスカの番組をやれ、と言われて始めた
2023年07月07日 05:10
芸能
「ビックリしたんですが、密度が濃いの反対をやればいいと思った」。間延びしてもいい、笑いが取れなくてもいい、間違ってもいい。その気楽さは番組の空気感に現れた。「いまだにスッカスカの意味は分からないんですけど、今で言う“ゆるい”“脱力”に近いのかなと思ってます」と話した。
スタッフも同じ気持ちだった。演出の山田謙司氏は「失敗をオンエアしても許されるのはタモリ倶楽部ぐらいという気持ちでやってきました」と笑った。
タモリが「番組的には大失敗。撮り直したいぐらい」と言ったのは3月31日の最終回。初めて自身が企画を提案した料理企画だったが、収録が押して3品の予定が2品しか作れなかった。山田氏は「40年やってても我々の脇が甘くて尺が読めなくて。2本分撮れたんですが、もう枠がなかった。間抜けな展開でした」と苦笑いした。
タモリは40年も続けられた秘訣(ひけつ)を「反省しないこと。僕は自分の番組をあまり見ません」と明かしつつ、「国民の皆さんの懐の深さじゃないでしょうか。感謝しています」と番組を支えた視聴者に礼を述べた。