トム・クルーズの来日ツアー急きょ中止 米国映画俳優組合のストで宣伝活動できず 配給会社が謝罪

2023年07月14日 17:37

芸能

トム・クルーズの来日ツアー急きょ中止 米国映画俳優組合のストで宣伝活動できず 配給会社が謝罪
トム・クルーズ Photo By スポニチ
 映画「ミッション:インポッシブル」最新作「デッドレコニングPART ONE」(21日公開)の配給会社である東和ピクチャーズは14日、主演俳優のトム・クルーズ(61)の来日ツアーが中止となったことを発表した。
 発表によると、17日に出演することを予定していた主演映画最新作の来日イベントが、米ハリウッド俳優ら約16万人が加入しているハリウッド最大の組合である米国映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキ実施決定に伴い中止になったとした。ストライキは14日午前0時(太平洋夏時間)から実施されると発表されていた。「組合員は撮影や宣伝活動を行うことができなくなりました」と記された通り、今後、映画やテレビの撮影のほぼ全てが停止される。

 同社は「ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます」と謝罪のコメントを発表するとともに、イベント内容の変更も発表した。17日(月)に予定されていたレッドカーペット・イベント、ジャパンプレミア舞台挨拶付上映の舞台挨拶、翌18日に予定されていた記者会見は中止。ジャパンプレミア試写、ジャパンプレミア全国IMAX一斉上映は予定通り行うとした。

 全米映画俳優組合は13日に待遇改善を求めた制作会社側との交渉が妥結に至らず、14日からのストライキ実施を決めたと発表。全米脚本家組合も5月にストに踏み切っており、米メディアによると、俳優と脚本家の組合による同時ストは1960年以来、63年ぶりとなる。すでにロンドンではスト実施の可能性を考慮し、映画「オッペンハイマー」の出演者らが登場するレッドカーペットなどの公開イベントが1時間前倒しされたことが報じられている。

 親日家として知られるトム・クルーズの25回目となる来日の中止はファンにとって大きなショックを与えるだけでなく、今後の新作公開が遅れるなど制作に影響が出る恐れが懸念される。
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