経済評論家・加谷氏 “退職金増税”検討に「改正するのなら1番優遇されていた人に合わせて」

2023年07月17日 11:53

芸能

経済評論家・加谷氏 “退職金増税”検討に「改正するのなら1番優遇されていた人に合わせて」
テレビ朝日 Photo By スポニチ
 経済評論家の加谷珪一氏が17日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。国の税収が過去最高の70兆円を超える中、政府税制調査会(岸田首相の諮問機関)が“サラリーマン増税”を検討していることに言及した。
 税調は、サラリーマンの退職金への増税や通勤手当への課税を検討。社会保険料の負担が増すことで、30年前よりも手取り金額は30万に対して「定年間近になってそこで税金変えるの」「給料明細見ても基本給が上がっているけど、引かれている額も上がっているから変わらない」などの声を放送した。

 加谷氏は、退職金税制見直しについて「改正するのであれば、1番優遇されていた人に合わせてそろえるべき。ここを一律条件を下げてしまうと損をする人が出てくるわけですよね。増税になる人が出てきちゃうので、これはちょっとどうかなあと」と言い、「仮にやるにしても経過措置を相当設けないと不公平感が出てきてしまいますから、ここは凄く取扱注意かなという感じがしますね」と話した。

 政府税制調査会は6月30日、同じ会社に長く勤めるほど退職金への課税が優遇される現行制度の見直しを検討するよう求めるなどの中期答申を岸田首相に提出した。答申は第2次安倍政権下の2019年以来、4年ぶりで、電気自動車(EV)への課税強化なども提言した。
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