小堺一機 司会者として転機となった瞬間明かす 盟友・関根勤が伝えてくれた大先輩からのアドバイス

2023年07月17日 14:45

芸能

小堺一機 司会者として転機となった瞬間明かす 盟友・関根勤が伝えてくれた大先輩からのアドバイス
小堺一機 Photo By スポニチ
 タレントの小堺一機(67)が17日放送のNHK「インタビュー ここから」(前7・30)に出演。司会者として転機となった瞬間を明かした。
 28歳だった1984年、フジテレビ「ライオンのいただきます」の司会に抜てきされた小堺。そこから約32年もの間、お昼の顔として生放送番組の司会を続けていた。それでも、スタート当初は上手くいかず、痛烈な批判を受けることもあったという。

 スタート当時について「つらかったですね」と小堺。「自分は一生懸命やっているとは思っていたんです。『次の日のゲストはこの人たちです』という資料をもらって、読んだら、何回かお会いしていたら、“あのおばさん、こういう感じだからこうやってこうやって”とシミュレーションするんですよ。そのシミュレーションをここ(スタジオ)でまたやるだけ。前の日考えたことが仕事だと思ってて。目の前に起こったことに反応してなかったんですよ」と回顧。「自分では一生懸命なんです。汗もビショビショかいてて。でも、反応は悪いわけですよ」と話した。

 そんな時に、関根勤から「堺正章から伝言」として「何であいつ1人でしゃべってるんだ?」と伝えられたという。その時に、かつて萩本欽一から言われたことも思い出したという小堺。萩本から「お前にはピンの仕事は来ない」と突然、“予言”されたといい、「なぜか?」と尋ねると「お前、全部一人でしゃべっちゃうから。人と話しているのを聞いていると“あなたってなんとかなんとかなんとかが好きなんですよね”っていうから。相手は“ハイ”しか言えないんだよ」と言われたという。

 さらに、勝新太郎さんの勝アカデミーに通っていた時に、勝さんから「役者で一番扱いにくいのは、てめぇで前の日、自分だけの役作ってほめてもらおうと思って“ここでこうやって、こうやるんだ!”って相手の芝居を何にも見ないで自分の芝居だけするやつが一番ダメだ」という言葉も思い出したという。小堺は「そういうのが全部、ダムが放水するように、勝さんが言ってたこと、大将(萩本)が言っていたことが脳みそにドドドーッと入ってきて、“ああ、そうか”と思って。“俺、前の日、準備したことで仕事してると思ってたけど、ここで何もしてないや”と」と大先輩たちの言葉にハッとさせられたという。

 堺からの伝言が伝えられた翌日に大きな気付きがあった。「次の日に、おばさんが話しているのを聞いてたら、築地・豊洲がいっぺんに来たような、新鮮なおもしろいことをたくさん言ってたのに、1つも拾ってなかったんですよ。それから“その日のことでやればいいんだ”と。“前の日、ゆっくり寝よう”と思ったんです。(そこから)変わりました」と小堺。「面白いですよね、(視聴率の)数字上がるんですよ。僕も楽なの、前より」と明かした。
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