BiSHの魂を継ぐ男女6人組　BiTE　A　SHOCK　型破り初ライブ

　“第2のBiSH”が本格始動した。今月1日にデビューした男女混成6人組「BiTE　A　SHOCK（バイト・ア・ショック、通称バイショ）」が17日、東京国際フォーラムで初ライブを開催。6月29日に東京ドームで、8年間の活動に幕を下ろした女性6人組「BiSH」の後継者を創出するオーディション「BiSH　THE　NEXT」で選ばれた6人が、新たな一歩を刻んだ。 　ライブはデビュー曲「Patient！！」で始まった。元女優のHANANOやダンスを得意とするRiNAら、それぞれが光る個性を持つ6人。ヒップホップ調の曲から重厚で激しい曲まで歌いこなした。「楽器を持たないパンクバンド」というキャッチフレーズで高い音楽性を打ち出し、さまざまなジャンルの曲を歌ったのがBiSH。HANANOは「この6人でBiSHさんのイズムを引き継ぎながら頑張ります」と笑顔。約1時間の公演でBiSHの代表曲「オーケストラ」など計8曲を歌い上げた。

　デビューはほろ苦かった。今年2月からのオーディションを経て、今月1日に合格が決定。そのわずか3時間後に日本テレビの音楽特番「THE　MUSIC　DAY」に生出演した。しかし突然のパフォーマンス。緊張するメンバーもいて、SNSなどでは「学芸会レベル」とやゆする声もあった。ただ、課された試練を乗り越えながら個性を磨いたのはBiSHも歩んできた道。RYUUSEiは公演前の取材対応で「（デビューは）話題になった分、反響は良いと悪い両方があった。それを受け取って吸収してブラッシュアップしていきたい」と決意を口にした。

　ファンの愛称は「BiTER（バイター）」で、ファンクラブの開設も決定した。BiSHからは「私たちを超えてほしい」と期待を寄せられる。RYUUSEiは「6大ドームツアーをやりたい！」と抱負。メンバー全員がうなずき合い、まだ見ぬ未来地図を思い描いた。（小田切　葉月）