猿之助容疑者再逮捕 今後の争点は執行猶予が付くか 専門家「お父さん、お母さんの2人へ…微妙に」
2023年07月18日 15:28
芸能
司法解剖の結果、段四郎さんの死因が向精神薬中毒と断定された。猿之助容疑者は「両親の頭からビニール袋をかぶせた」という趣旨の供述もしていたが、袋と段四郎さんの死亡との関係はないことが明らかになった。自殺ほう助容疑での再逮捕について、菊地氏は「他の罪名での立証がなかなか難しかった。自殺ほう助なら固いだろうと(判断した)」と推測した。
また、段四郎さんが要介護の寝たきり状態で、認知症を患っていたとされていたことから、段四郎さんに自殺する意思があったのかどうかが捜査のポイントになっていた。菊地氏は「お父さんの判断能力がポイントになるんだろうと思いました。それがある程度、裏が取れたということなんだろうなと思います」と見解を示した。
今後の争点は、猿之助容疑者に執行猶予が付くかどうかだという。菊地氏は「お一人への自殺ほう助だと、おそらくかなりのケースで執行猶予が付く」と解説。ところが、今回は「お父さん、お母さんの2人への自殺ほう助で、執行猶予で終わるかというと、微妙になっていきます。これからの争点は、実刑判決が出るのか?刑務所に行けという判決…懲役2年とか、そういう判決になってしまうのか、あるいは執行猶予というところで収まるのか、というところに争点は移っていく」と指摘した。
弁護のポイントについて、菊地氏は「2件の起訴となれば全力を尽くす」と話し、情状酌量を訴えていく可能性を指摘。「(猿之助容疑者が)社会、歌舞伎文化に発展してきたとか、社会的な存在感が大きかったとか。(父への)介護が必要だったら尽力してきたとか、被害者にも貢献してきた面があるんだ、というところを強調する努力を弁護側はすると思います」と、行く末を占った。